約 284,847 件
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2069.html
この作品での登場人物 俺(オーナー名:尊(みこと)、本名:尾上 辰巳(おがみたつみ)) illust by yakou 極普通の一般人を目指す……はずの大学生。 『自分の欲望に忠実に生きる』をモットーとする性格を持つが、その反面割とお人よしで独り言が多く、真那曰く、ツンデレであるらしい。 蒼貴が自分の部屋に紛れ込んできた事から話は始まり、オーナーとなってからは双姫主を行うなど隠れた才能を発揮していき、卓越した技量を買われて杉原の専属テスターとしてバイトを始める。 また、目立たない様に動いているつもりがいつの間にか大事になっており、それが仇となって雑誌に載ってしまった。さらにはリミッター解除装置を狩ることから『首輪狩り』のあだ名まで付いてしまう始末である。 果たして彼は大学生活を神姫生活から守り抜く事が出来るのか…… 蒼貴(そうき): illust by sowelu とても礼儀正しく、努力家なフブキタイプである『俺』の神姫。 前のマスターにいい所を見せる事が出来ず、ついには捨てられてしまったが、『俺』によって敵の武器を破壊、奪取をする戦術を確立し、『俺』との特訓で培った特殊な技能と俺の出す独自の戦術で装備をものともしない戦いを持って敵に立ち向かう。 バーグラー戦にて素体が大破する大怪我を負ったため、『ホビーショップエルゴ』にてミズキタイプのパーツを使った改修をされて、神力開放と塵の刃という新たな力を得た。 紫貴(しき): 気丈で感情的、そのくせ甘えん坊な『俺』のもう一人の神姫。 OMESTRADA社によって作られたイーダプロトタイプであり、研究所で市販化のためのパーツの運用テストの日々を過ごしていた。 しかし、それに合格できず、リセットされそうになって脱走し、その中で真那に無理やり誘われて探していた俺と巡り会い、蒼貴の説得によって『俺』と行動を共にする。 正式に俺の神姫となった後は蒼貴にはできないブレードとサブアームによるパワーのある攻撃で武装破壊からトライクモードで蒼貴を乗せるなど、彼女の相棒として戦う。 真那(まな): by yakou 『俺』が始めてオーナーカードを交換した相手。傍若無人な性格をしており、『俺』に色々な話題を持ち込んではそれに付き合わせる。 お酒が大好きであり、何かにつけて祝杯を称した飲酒をしようとし、『俺』はそれでよく死にそうになるんだとか。 また、『俺』に「ミコちゃん」というあだ名で呼んでいる。 ルナ: illust by sowelu アーンヴァルタイプの真那の神姫。蒼貴と同様に礼儀正しい口調なのだがこちらは活発でポジティブな性格をしている。 各距離に対応できるが、その中でも遠距離での砲撃戦を得意とする。 緑(ゆかり): 孤児院存続のために『俺』に子供達と共に襲撃を仕掛けてきたリーダー格の女性。 大学生活の中で孤児院の年長者としてその運営や経理を院長に頼み込んで手伝わせてもらうなどクールな性格をしていながら非常に責任感が強い。 ヒルダ: ヴァッフェドルフィンタイプの素体を持つ緑の神姫。親は子に似るのか、 縁と同じ様な性格をしており、それに加えて強い者と戦う事を生きがいとしている。 武装はストラーフとジルダリアのパーツをベースに作り上げられた 阿修羅の如き、四つのアームを装備した強化アーマーを身にまとっており、 ハンドガンやショットガンからつなげ、四本のロングブレードで切り刻む重格闘戦を得意としている。 杉原: イーダプロトタイプを開発したOMESTARADA社 イーストラボラトリーの主任。イリーガル技術に頼らない最強を目指しており、 そのためにはイーダをワザと逃がして、チャンスを無理やり作って成功した後はアルバイトとして『俺』や真那を巻き込んだり、 修理の名目で一般人の神姫の補修用パーツとして自分の試験パーツを組み込んで代金の代わりにテストデータを要求したりと手段を選ばず、 性格がアレなマッドサイエンティストではあるが、その技術力は確かである。 輝(あきら): かつて第一回世界神姫大会において優勝を果たした実績を持つ盲目の青年。ある日、石火と神姫センターに向かっていた時に交通事故にあって重傷を負い、その際に失明してしまった。 その後は神姫大会の一線を退いて、石火との暮らしを大事にしつつも自由気ままにバトルロンドを単純に楽しんでいる。 また、石火の盲導訓練の施設に世話になってその経験から自分に出来る人間と神姫の絆の手助けの仕方を模索している様だ。 石火(せっか): 冗談好きでお調子者なハイブリッドタイプの神姫。かつては純正のヴァッフェバニータイプであり、二丁拳銃のみで全ての敵を射抜く事から『ダブルトリガー』の異名で恐れられている凄腕である。 輝と同様に交通事故にあってスクラップ同然となったが結によるゼルノグラードの素体パーツとコアを用いた大改修を行った結果、奇跡的に一命をとり止めた。 その後、盲導犬ならぬ盲導神姫としての訓練を受け、ゼルノグラードのコアに変わった事によって得た冗談好きな性格をもって輝を元気付けようとあの手この手を尽くしている。 また、世界神姫大会の日々が忘れられない様でその大会に返り咲く事を夢見ていたりもする。 結(ゆい):Vulcan.Labの社員の娘で中学時代から自身の手で神姫を修理、改造をこなす天才技師。 輝の才能に魅入られて、第一回世界神姫大会の時は石火の掛かり付けの技師として輝を裏から支えた。 事故によって石火がスクラップ同然の状態になった時は彼女に大改修を施して盲導神姫として蘇らせ、彼の面倒を見ている。 職人気質な性格なのか無愛想な印象もあるが、彼女の行動の通り、面倒見がいい。 早夏(はやか):ツガルコアにヴァッフェバニーの素体で構成されるハイブリッドタイプ。 ツガルの性格通りの天真爛漫な性格をしており、無愛想な結の性格は苦手だが、彼女を信頼している。 大抵、彼女の技術の実験台にされるため、一定の装備が存在しないが、装着される武装を軽々と使いこなしてみせる器用さをあるため、気にしていない。 実力は石火とタッグをするぐらいにはあるといったところである。 トップへ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2065.html
第四話:選択姫 「ミコちゃん。何とか情報を取ってきたわよ」 数日後、真那が俺の家にやってきて廃人探偵事務所で入手したイーダ出没地域のまとめレポートとイーダ試作機脱走事件の全貌が入った監視カメラのデータを持ってきてくれた。 出没地域の情報を見るだけでも非常にわかりやすい情報になっており、廃人探偵事務所の有能ぶりが窺える。 予想以上にいい情報が手に入ったと思ってもいいだろう。 「助かるぜ。真那。蒼貴から真剣な話があるそうだ」 「何?」 「あの……あの子を……会社に渡さないようにご協力願えませんか?」 「それって……賞金を諦めろって事?」 真那はやはりというべきか蒼貴の言葉に怪訝な表情を示した。 「こいつがな。ある仮説を立てたんだ」 「……どんな?」 「捕獲した神姫の命と引き換えに金をくれるんじゃないかってな」 「それって……」 「どういう事なんですか?」 俺が蒼貴に代わって仮説を述べると真那は表情を変える。一緒にいたルナもその言葉に深刻なのではと言いたげな表情で俺を見る。 「調べていて思ったんだが、恐らくあれは量産性を考慮されていない性能試験用のワンオフ機だ。実験が終わればバラされて封印される運命のな。多分、この事については伏せられている」 「嘘……」 「どうする? あいつの命を差し出して金を頂くか、蒼貴の提案に乗るか。お前はどっちがいい? 賞金を選んだら多分、このちっこい奴らが許してくれそうに無いがな」 俺は蒼貴とルナに視線を送りながら真那にストレートに選択を迫る。 そう。蒼貴とルナにイーダを捕まえさせ、OHMESTRADA社に引渡し、賞金を得たとして一体何が起こるだろうか。 わかりきった事だが、優しい心を持つ蒼貴とルナは俺達を大いに失望する事だろう。 同類である彼女達がどうして死にたくないと願うイーダを死神に金と引き換えに差し出せるだろうか。 当然彼女達にはそんな事はできまい。しかし、オーナーである俺と真那が強行した場合、彼女達は従わなくてはならない。 イーダが死にたくないと叫ぶ中、それを見届ける事になり、その残酷な運命を作り出した俺達を極悪非道な人間だと思ってしまう事だろう。 そして、これまでの信頼、絆といったお金では買えないものが一気に崩壊する。それは火を見るよりも明らかな事だった。 それにもし他の企業もこの事を知ったら、その機密情報を狙って独自の捜索隊を結集するかもしれない。 今はその様子は無いようだが、そうなったら、いくらイーダの性能が高いとしても、とても持ち堪えられる状況ではなくなってしまう。 いずれバレて……殺される。 「あ~! もういいわよ! さっさとイーダを捕まえて何とかすればいいんでしょ!?」 流石の真那も俺の考えている事に行き着いた様ですぐに意見を変えてくれた。こいつが冷血動物じゃなくて良かったぜ……。 「ワリィな」 「そうよ! 全部、ミコちゃんが悪い!! ミコちゃんのバカ!!」 俺は蒼貴とルナに代わって真那に謝罪するが、腹の虫が収まらないらしく、俺をポカポカとタコ殴りし始めた。 「何言ってんだよ……。お前が何も考えずにこの賞金話を持ち込んだのがそもそもの原因だろうが……」 「うるさいうるさい! 百万返せ!!」 「んなもん払えないって。……が、その代わりにお前にはこいつをくれてやる」 俺は自分のクローゼットの中から一つの箱を取り出し、そこから緑色の一升瓶を真那の前に置いた。それを見た瞬間、真那は驚愕の表情で俺を見始めた。 「こ、これは!?」 「先週、北海道に行った時にお前に土産として買ってきたもんだ。かなりの有名なブランドの代物なんだそうだ。百万の代わりになるとは思えんが、これで許せ」 「……ま、まぁ、こんなものをくれるなら許してやらなくもない……かな」 「そうか。じゃ、早速、お前からもらったデータを元に作戦を立てる。決行時間は後で知らせてやるからそこで適当に酒でも飲んでくつろいでろ」 「は~い」 真那は俺がノートパソコンにイーダ試作機脱走事件の監視カメラ映像を落とし、それを見て計画を立て始めるのを見ると一升瓶にしがみ付き、それを開けると俺の机においてあった空のコップを勝手に取って、それを注いで飲み始めた。 その瞬間。とてつもなく美味しかったらしく、恍惚な表情を浮かべ、俺のベッドの上をゴロゴロし始めた。 ―― ……もしかするとこいつの場合、酒があれば百万なんていらないんじゃないのか? ここまで来るとただのお酒バカの様に思えてきた。こいつの金の使い道をもう一つ思い出した。そう。飲酒代だ。酒は値段の高い物になればなるほど美味しいものが多い。こいつの趣味はそうしたものを賞味する事である事を考えればお金が無いのも頷ける。 そんな様子を眺め終わった俺は脳内作戦会議に戻る事にする。 監視カメラの映像を見るとそこにはとんでもない光景が映っていた。 そこにはイーダと六機の神姫が対立している様子があった。 全員がナイフとライトセイバーを腰に装備し、目を隠すタイプのマスクをつけている事が共通している事にすぐに気がついた。 機種関係なく共通装備を施しているという事は、これは一種の精鋭部隊か何かと見るのが妥当であると思われる。 その中でも各機のフォーメーションを組む様に指示を出している、左右それぞれ違うハンドガンを装備したアーンヴァルBが隊長であると見ることが出来た。 隊長という割に前線に出るタイプのようで二丁拳銃でイーダに迫る行動が多い。 そして指示を受けた両手に刀、背中に四本のブレードと計六本ものブレードを有する格闘重視に仕上げられたフォートブラッグがクレイモアと七支刀を強化腕に装備する二刀流ストラーフと共に挟撃する形で接近を仕掛け始める。 さらにグレネード、滑空砲をそれぞれ片手で持ち、さらには背部に取り付けられたサブアームにレーザーライフルとFront line社系列の試作型と思われる戦車砲を装備するというとんでもない重火力のストラーフと純正装備のフォートブラッグと共に火力支援を行い、さらには高機動型と思われるアーンヴァルBが両手にそれぞれ保持するマシンガンで敵の逃げ場を無くす様に弾幕を張る。 もはやリンチとしか言いようの無い手加減無しの凄まじい連携が炸裂する。 ところが、イーダは一斉に弾丸が発射される直前、敢えて近接戦を仕掛けてくる格闘型フォートブラッグと二刀流ストラーフを攻撃はブレードで受け止め、空いているサブアームクローで二人を挟み込み、捕まえた。 その瞬間、重火力ストラーフと標準型フォートブラッグの一斉射撃が放たれ、丁度、射線軸上にいた格闘型フォートブラッグと二刀流ストラーフがその砲撃に身を晒される事になり、自らの仲間の攻撃によってやられる羽目になった。 なんとイーダは時間差で襲い掛かろうとしていた近接機二機に接近する事でタイムラグを狂わせ、そうした上で彼女達を捕縛してそれをそのまま盾にする事で同士討ちを狙ったのだ。しかもとんでもない重火力が当たったとなればただでは済まない 深手を敵にくれてやる事が出来る上に強力な攻撃を簡単に防御できて一石二鳥である。 その攻撃に耐え切れず格闘型フォートブラッグは早くも機能停止に追い込まれ、力尽きてしまった。イーダは動かなくなったそれと瀕死のストラーフを何の躊躇も無く、サブアームクローで握ると重火力型ストラーフに投げつけた。 それによって重火力型ストラーフは投げ飛ばされた二機のそれぞれが装備する多量のブレードが突き刺さり、そのまま、近接機と共に、吹き飛ばされてしまう。 これによって合計三機が行動不能となり、残るはアーンヴァルB二機とフォートブラッグ一機となる。彼女達は仲間を気にしつつも二人でフォーメーションを組み、攻めに入る。 高機動型はマシンガンで弾幕を作る事で援護射撃をし、隊長機は拳銃で牽制をしつつ、ライトセイバーを取り出し、近接戦を果敢に挑んでいった。 が、それはイーダに対しては愚かな行為だった。隊長機がライトセイバーを振るった瞬間、ブレードを取り出してそれでライトセイバーを受け止め、鍔迫り合いに持ち込んだ。 普通の神姫ならばここで拮抗状態になるがイーダは違った。彼女はサブアームクローを使い、拮抗状態で無防備になっている隊長を掴み、そのまま高機動型に投げつけ、さらにアサルトカービンを放つ。味方が突っ込んでくる上に銃弾の弾幕まで迫ってくるこの状況に流石の高機動型も回避しきれず、ウイングをやられ、飛行能力を失って墜落して地面に叩きつけられると身動きが取れなくなってしまった。 そして最後に残ったフォートブラッグ標準型は次々とやられていった仲間たちを見て、イーダに恐怖し、自分の持てる武器を一斉射撃する。 普通ならただでは済まない強力な攻撃であるはずなのだが、イーダは手近にいてまだ、機能停止をしていないアーンヴァル隊長機を滑空砲に投げつける事で彼女に代わりに受けさせ、命中力があまり高くない代わりに攻撃力が高めのアサルトライフルは回避、そして命中率の高いハンドガンはサブアームの曲面装甲を盾にする事で弾をそらす形で防御して速やかに接近する。 そして手の空いているもう一つのサブアームでフォートブラッグの本体を掴み、締め上げる事で彼女をダウン状態に追い込む。 それを見るとイーダはトライクモードに変形し、満身創痍の小隊達をトドメをさす事も無く、早々にその場を去った。 「こいつはたまげた。見るまでは半信半疑だったがこれではっきりしたな」 三機撃破とあったが、これではほとんど全滅したに等しい。 これはイーダの性能もそうだが、彼女の恐るべきまでの頭の回転の速さがここまでの戦いをさせるのだろう。 「そうですね……」 「蒼貴。やれると思うか?」 「攻撃を考えなければ何とか……」 蒼貴は自信のなさそうな声を出す。無理もない。ターゲットは性能試験用のワンオフ機。性能はイリーガルと呼ばれる違法改造機ほどではないが、基礎性能が高く、武装も充実している。さらには単機で六機を相手に逃げ延びたという実績を考えると判断力も高く、総合的に強いと見た方が妥当だろう。 武装は近接戦が主体であるため、距離を取って戦えばアサルトカービンを注意するだけで済む。 しかし、それだけではいけない。場合によっては距離を詰めて話さなくてはならないことも考えると距離を取るのはよほどの事が無い限りは下策である。 そこで俺は近距離の武器を見る。彼女の近接攻撃手段はサブアームクローとブレードであり、攻撃力が高い代わりに取り回しにくい。となれば手数の方はあまり心配しなくてもいいだろう。幸い、こちらは攻撃を考えなくて良い。 回避に集中するだけなら恐らく上手く行く。 「後は説得次第……か」 出現場所の調査、イーダ試作機の回避対策を練り終えた俺はノートパソコンを閉じて一言漏らした。 その言葉に俺以外の三人が一斉に俺に目を向ける。 「作戦は組んだ。後は動くだけだ。……どうする?」 「今すぐよ。今更確認しないで欲しいわね」 真那は俺の問いかけに一升瓶を抱きしめながら不機嫌そうな口調で答える。 「酒抱えてそんな偉そうな言葉を言っても効果半減だぞ」 「……うるさいわね。こっちだってまだ完全に許した訳じゃないもん」 俺にお酒をもらったことを指摘されてムッとした態度でまるで子供の様に一升瓶を俺から見えない様に背中の後ろに隠した。 俺はそれに苦笑すると蒼貴とルナに目を向ける。彼女達は真剣な顔をして俺を見ていた。まるで俺に全てを託しているかのような顔をしている。 「オーナー。頑張りましょう」 「どんな作戦でもやりとげてみせます。だから彼女を救ってください」 ―― ……やれやれ。俺はそういう託されるような偉い立場にいたくはないんだがな。 俺は元々、誰かが上に立っている下でのんびりしているのが自分のスタイルだと思っていた。面倒ごとに巻き込まれたくないからという逃避と言われようが構わなかった。 だが、俺はそのために誰かが死ぬというのならば……そんな上での自由などいらない。願い下げだ。そんなものを踏み台にしたって面白くもなんともない。 そんな胸糞悪くなるような展開を変えるくらい悪あがきする権利くらいは俺にだってある。あるはずなんだ。だから俺はこのバッドエンディングを……書き換える。 「了解。任された。……行くぞ」 俺は三人を促すと自分の部屋の扉を開き、自分の立てた計画を遂行するべく歩き始める。 やる事はイーダの保護。それが俺に出来る悪あがきだ。 ―― ……成功させる。必ずだ。 戻る 進む
https://w.atwiki.jp/nekomimi-mirror/pages/159.html
最高で最低の奴隷Ⅳ 歪みし忠節 序章(前編) 「以上で今回の集会を終了します。お集まりの方々、遠いところからご足労頂き誠にありがとうございました。なお、詳しい指示に関しては後日各々に連絡します」 扇状に広がった会議室のその中心で、一番若い虎の少女がその姿には似合わぬ厳かな口調でそう宣告したと同時に、開かれていた会議は幕を閉じた。 彼女こそ、大陸最大の国際複合企業体『白虎総合商社』の総帥にして創設者、ミリア・メーデルである。 突如として虎の国の産業界に現れた彼女は、豊富な資金と突出した技術力を用いてその業界に革命を起こし、信じられないスピードでその頂点についた麒麟児だ。 医療、食料、運輸、その他の様々な産業に革命を起こし、その他の功績も相まって王族を除けば最高位の公爵の位を与えられた大貴族でもある。 元は地方の弱小貴族の一門の小娘だった彼女は今や、国家財政を操れるほどの資産を持つ鉄の女ならぬ、金の女になっていた。 そうなるといろんな噂が立つ物で、実は猫の国のフローラの隠し子で虎ではなく猫だとか、現国王の隠し子だとか、ダンジョンで眠りについていた古代の虎だとか、女装趣味のマダラとか(根拠は胸のなさ)、悪魔と契約した魔女という噂すらある。 しかし、その真実を知る者は少ない。 この最高幹部会議に出席している、各部門の責任者達の中でも極僅かの者達しか知らないのだ。 そして、事情を知っている者達はミリアの背後に立つシルスに向けて、様々な種類の視線を送ってきている。 面白がるような視線や、同情的な視線に、呆れ返っている視線、その中で一番多いのは責めるような視線だ。 シルスの事をよく知っている人が見れば、彼の頬が僅かに引きつっているのを発見しただろう。 「では、私はこれで――――」 全ての元凶である少女には、シルスを越える圧力がかかっているだろうに、その姿は堂々とした物だった。 置いてあった資料を手に取ると、そのまま視線などどこ吹く風で悠然と部屋を退出していく。 シルスもすかさずその背後に付き従い会議室を後にした。 「次の予定は何かしら?」 「この後、ル・ガル王国の工場拡張について、議会の議員と会食して、その後猫の国の商会との業務提携及び契約更新だ」 何処か気怠げなミリアの声にシルスが真面目腐った声音で答えを返す。 しかし、一般市民の数十年単位の所得に匹敵するであろう美術品が、その配置にすらこだわり抜かれて置かれている廊下を歩く様は周りの美術品に全く負けないほど美しい。 対して、後について歩いている少年の方は人生に疲れたような表情をしていて、不景気極まりない。 「確か落ち物の研究にうちの技術を提供する代わりに、特許料を割り引いて貰うのよね。だけど強欲な猫と交渉するのは気が乗らないわ」 憂鬱そうにため息を吐くミリアに、シルスはこちらも億劫そうに肩をすくめた。 「仕方ないだろう。猫の国は大陸一富を持っているからな。うちも蔑ろには出来ないし、何よりも、猫の国にはもっと儲かって貰わないと困る」 「それは分かっているわ。この国が豊であるために猫の国にはもっと富んで貰わないといけない事もね」 宥めるようなシルスの口調に、ミリアは当然分かっているとばかりに頷く。 「……………そのうち休みを取るから、今は我慢してくれ」 「その約束が破られるのは何回目かしら?」 妥協案を提示したはずのシルスだが、そう言って半眼を向けられて言葉に詰まった。 「…………まあいいわ、その代わり今は付き合って貰うわよ」 ネズミを捕らえた悪戯猫のような表情で、ミリアはシルスを壁に押しつける。 「ここでやるのか?」 「別にいいじゃない。誰も居ないんだから―――」 ミリアの言葉通り、ここは彼女の部屋から会議室までの直通通路であるため他に人影は居ない。 「でもな―――」 「あら、じゃあ今すぐ私に休みをくれるのかしら―――」 果敢にも反論のために口を開くシルスだが、その言葉に沈黙を強いられる。 反論のないことを了承と受け取ったのか、ミリアがシルスの手を取って自分の豊満な胸に導く。 女性の柔らかさと温かさに触れて、再び口を開こうとしたシルスだが首に手を回されそのまま強引に唇を塞がれた。 体を押しつけられ、全身でその感触を堪能させられる。 胸と胸がぶつかり合い、ミリアの柔らかい胸が潰れて歪む。 唇の方はもはや息する必要はないとばかりに、熱烈に吸い付かれる。 あまり乗り気でないシルスの舌を、しかしミリアは強引に捕まえて自分の口の中に引き込む。 息継ぎは鼻息だけになり、息苦しさのためかそれとも興奮のためか二人の頬が赤く染まり始めた。 数十秒か、数分か――― やがて、二人の唇が離れた。 赤く染まった頬に潤んだ瞳で見上げてくるミリアに、シルスは大きく息を吐く。 覚悟を決めたとばかりにミリアの首筋に食らい付き歯を立てる。 「…………ん」 痛みのような快楽のような微妙な感触に眉を潜めるミリアに、シルスはそのまま唇を滑らせた。 首筋から鎖骨を通り、胸に到達した唇は、興奮に固くなった突起を捕らえる。 「あぅっ」 今度の刺激は少し強かったのか、呻きにも似た声が上がるがそれには間違いなく艶が含まれていた。 ミリアの体を抱き寄せて、今度は自分から手を背中に回す。 背中に付いているファスナーを下ろし肌を露出させ、片手の五指の腹を背中に這わせる。 胸に対する愛撫は背中側に対する愛撫とは正反対に激しい物だ。 片方の突起を口に含み、空いた片手でもう片方の胸を包み込み指がめり込むほど握りしめる。 「ん、あっ」 前後からの異なる種類の刺激に、ミリアの体温が上昇し、息が荒くなっていくのをシルスは感じた。 胸に置いていた手を腹に這わせて、そのまま下半身まで伸ばしていく。 その部分は下着の上からも分かるほど濡れており、下着の中に滑り込んだシルスの指は易々と膣内に受け入れられた。 「んっ」 入った瞬間、一瞬だけミリアの体が硬直するが、すぐに弛緩し代わりに首に回された手に力が籠もる。 二人の体がさらに密着し、互いの上昇した体温を確認できた。 そして胸から戻ってきたシルスの唇が、今度は逆にミリアの唇を塞ぐ。 ジュルリと下品な水音を立てながら、互いに相手の口の中に舌を差し入れ愛撫しあう。 その間、ミリアの中に迎え入れられた指はゆっくりとかき混ぜられ続けている。 「………なんだかんだ言ってやる気じゃない」 興奮に耳まで赤く染めた少女が言ったその囁きは、しかし時を経た淫魔のようなねっとりとした甘さを含んだ物だった。 ミリアは首に回していた腕の片方を解いて、シルスのベルトをはずし始め一度話した唇を再び合わせる。 シルスの方から送られてきた唾液を喉を動かし飲み込みながら、腕はズボンの中に潜り込んだ。 興奮し固くなったそこを引き出し、自らのスカートの中に導く。 「入れるからどけて」 息継ぎの合間の言葉にシルスは素直に手を引き抜き、ミリアのスカートを持ち上げる。 「ん………あ」 自らの手の導きで、興奮して固くなった物が入り口に触れた瞬間、それまでとは一段上の艶を含んだ声が上がった。 向きを合わせるため、ミリアの足が爪先立ちになり、相方のシルスの方の腰が下げられる。 もはや刹那の躊躇いすらなく、それはミリアの中に収まった。 「んっくぅっ」 自らのドレスを噛み締めて声を殺すミリアを、シルスは強引に抱え上げる。 「………………」 「………………」 今まで何度も繰り返してきた動作にもはや言葉は必要なく、ミリアがシルスの腰に足を絡めるのと同時に二人は動き出す。 「はあぁっ」 「くっ」 熱く湿った吐息を漏らしながらミリアの膣内はシルスを歓迎した。 蕩けそうな程の熱を持ったそこは、入ってきた物を緩やかに緩急をつけながら締め付け蠢き愛撫する。 「あはっ、分かるシルス? あたしの中で動いているのが―――」 楽しげに笑いながら、ミリアは腰を動かす。 そうすると、只でさえ蠢いている粘膜に擦られたまらない快感がシルスに押し寄せる。 「じゃあ、次に行くね」 さりげなく呟かれたその声に、しかしシルスの顔は盛大に引きつった。 「ちょ、待て早い―――」 「駄目、待たない」 慌てて制止するその声に、しかしミリアは情欲に染まった笑みを浮かべて拒否を示す。 次の瞬間、シルスの脳に快楽の電流が走る。 「つぁっ!?」 繋がっている部分が溶け崩れ、強引に繋がれた神経に快楽を直接たたき込まれる感覚にシルスは呻く。 「うふふ、シルスの気持ちよさが私にも伝わってくるわ」 神経が繋がっている以上、ミリアの方にも快楽が伝達されているはずだがシルスより耐性があるらしくまだまだ余裕だ。 「っ―――」 舌打ちと供に抱え上げていた片腕をはずし、ミリアの頭をつかんで強引に唇を合わせる。 イメージ的には舌が溶け崩れ相手の口内の粘膜に染み渡る感じを思い浮かべた。 そこからさらに、自分の感じている快楽を流し込むようにイメージする。 抱えている体がピクピクと痙攣するのを感じとり、そのまま強引なキスを続けた。 互いに相手の感覚が繋がり、ミリアの快感がシルスの快感になり、シルスの快感がミリアに伝わっていく。 単なる交わりとは違い、共有する感覚は単純に二倍ではなく二乗にもなり、二人は急速に高まっていく。 「………っ」 シルスが絶頂感を感じると同時に、ミリアの体も仰け反った。 そして次の瞬間、ミリアの胸元から生えた銀色の刃がシルスの胸を射抜いた。 「…………やったか?」 折り重なって倒れる二人のすぐ傍からその声は響いた。 純白の大理石の一点に、しかし黒いシミが滲み出る。 最初は一滴の雫を垂らした程度だったシミは、一秒後には人間大の大きさになっていた。 そして、そのシミは二次元に反逆するかのように盛り上がり、形を取っていく。 初めは頭、そして首、肩から腕と胴体と――― それに反比例するかのように、シミの大きさは小さくなっていく。 最後に形取られた足が壁から引き抜かれると同時に、シミは完全に消滅していた。 壁から出てきたのは黒いコートを纏った人影だった。 それに続くかのように、床や壁から次々と同じ格好の人影達が現れる。 その服装と登場のしかたから、少なくとも堂々と人前に出られるような立場の人間でないことがうかがい知れた。 「四局が新しく開発した毒薬を塗っていたんだ。即死だろう」 人影の一つが初めの声にそう答える。 顔から頭まで真っ黒な仮面で隠されており、その人物の表情を読み取ることは出来ない。 「しかし、片方は不滅の騎士だぞ。毒ごときで倒せる物なのか?」 「いや、脈は止まっているし、心臓も動いていない。完全に生体反応は消失している」 シルスの横に屈み脈を測っていた人影が、一番後の人影の意見を否定する。 「やはり只の噂か、それとも意図的に流された情報か―――メーデル公爵がとんでもない化け物を飼っているという噂は――」 「可能性としてはありえるな。だが、過去に私達と同じ者達の消息が消えたのも確かだ――それにしてはあっさりしすぎている」 彼らは俗に言う暗殺者だった。 つまり合法的に抹殺できない都合の悪い存在を、非合法的に抹殺する者達である。 そして目標は彼らの眼前で命の灯火を消していた。 これだけ見れば、その役目は果たされたことになり、ならばさっさと逃走することが定石であろう。 しかし、彼らは足を止めていた。 なぜなら、あまりにも容易く目標が達成できてしまったため、熟練の暗殺者である彼らとてすぐには行動に移れなかったのだ。 『ひょっとして、これは罠ではないか』 そのような疑念が彼らには生じていた。 人は自分の認識している情報に自信が持てなくなった時、それを確認し補完しようとする。 ましてや、些細な認識の違いが命運を別けるような場合はその傾向は顕著である。 故に彼らは手にかけた者達の前で眼前で議論し合う羽目になっていた。 目の前の死体は本当にターゲットの物なのか? 偽物であるとすれば、その目的は何なのか? 実は単なる偶然で、この思考自体が無意味なのか? もしくはそう思わせて、自分たちをここに足止めするのが目的なのか? 考えれば考えるほど選択肢が広がり、尚のこと思考が迷い始める。 凄まじい前評判が尚のこと彼らの疑心を深めた。 「おい待て、少しおかしいぞ」 「何だ?」 唐突に人影の1人が声を上げた。 「ミリア・メーデルはこんなに胸が大きくなかったはずだ」 当然ながら、彼らはターゲットの情報は細かな部分まで調べ上げている。 食べ物の好き嫌いから、過去の経歴まで調べ上げ、当然ながらその身体的特徴などはいの一番に調べられている。 そして当然ながら、ミリアの胸が貧しいという事は周知の事実であった。 「豊胸出術でもしたのか?」 「いや、そんな情報はなかった。そもそも部屋を出る時までは胸はなかった。魔法薬を摂取したんじゃないのか?」 「しかし、三日前からずっとそんな様子はなかったぞ。対象は魔法は使えないらしいしな」 「遅効性の新薬じゃないのか? エリス博士が新しく開発した。本人も胸がないらしいし」 何というか、暗殺したターゲットの横で、そのターゲットの胸の大きさについて真剣に論議する暗殺者達の姿と言うのはいろんな意味で台無しである。 「………影武者か?」 「それはあり得ないな。会議室からここまで入れ替わるすきなどなかったはずだ。だが、薬をわざわざ遅効性にする意味もない」 積み重なる疑問と疑念がさらに彼らの判断を迷わせる。 「…………ともかく一度帰投するぞ」 しかし、仮にも彼らはプロである。 迷ったのも僅か数十秒で、即座にそう決断した。 「あー、ちょっといいか、あんたら?」 ここ数日で聞き慣れた声に彼らは振り向いた。 その心に飛来したのは共通して驚愕だったのは仕方ないだろう。 そもそも、彼らがここに来たとき光化学的、魔法的に彼らを除けばターゲットの二人以外確認していなかったのだから――― そして現在進行形で、彼ら以外の誰もその感知範囲に入っていなかった。 だから、その、ここ数日までは聞き慣れなかった声も、仲間の物だと思って無造作にその方向を振り向いても責められる事ではないだろう。 ましてや、死体のはずのターゲットが立っていて、ガチャガチャとベルトを直していれば一瞬思考が停止しても何ら不自然な事ではないだろう。 「いや、こういう事言えた立場じゃないと思うんだが、手を出す時はもう少し考えてくれないか? やっている最中ばっかり襲ってくるから、わざわざ誘き出すのにこんな手間がかかる」 相手が油断している時に行う奇襲の方は、使い古された手と言えばそうだが成功率が高いのは間違いない。 つまりは、寝ているときや、だらけている時、その手の行為の最中、もしくは終わった直後に相手の集中力が途切れた瞬間――― 彼らはその時を待っていた。 だから、当然ターゲット達が誰も居ない廊下で情緒に耽り絶頂を迎えた瞬間に攻撃したのだ。 多少の抵抗は覚悟したが、しかし必ず勝てる自信があったからこそ彼らは行動に移ったのだ。 「と言うか、あのな、その二つ名は止めてくれ。毎回襲われるたびに気合い入れられて、心臓をさされたり、首を断ち切られたり、頭を潰されたり、爆風で吹き飛ばされたり、生き埋めにされたりすると神経が持たないしな。大陸中回って月一回はそんな目にあうし―――仕事は全然減らないし、休暇は全く取れないし―――訴えても誰も聞いてくれないしな。この前なんか、わざわざ猫の国から大陸の端まで言ったら、船に乗っている最中に爆薬を積んだクルーザーに激突されて、海上数十メートルから海に叩き付けられたし―――最近、胃薬の量がまた増えた―――」 愚痴になりかけた言葉を断ち切ったのは、当然ながら薙ぎ払われたナイフだった。 「っ、絶死の刃か」 身体を仰け反らしながらシルスはそう呟いた。 刃が体に触れた瞬間、瞬時に周辺の細胞を浸食、破壊して最後には全身の細胞を破壊する魔法をかけられた刃だ。 文字通り必殺の武器だが、刃を抜いてから数秒しか効果がない使い捨ての物で普通の戦闘で使える物ではない。 しかし、一対一の戦いや暗殺には打って付けの道具である。 触れられた瞬間、治癒する暇もなく全身を犯し命を奪う刃から身を守る方法は多くない。 完全に回避しきるか、触れられた瞬間にその部分を切除するか、もしくはそれこそ非常識な程の魔法抵抗力で無効化するかぐらいしか手はない。 だからシルスは刃と供に薙ぎ払われた腕を掴み取り、そこを支えに体制を整えると相手の鳩尾に手加減なしの蹴りを叩き込んだ。 いくらマダラと言えども、虎の一撃である。 急所に叩き込まれれば、いかに頑強な種族であってもしばらく行動不能になるはずだ。 手応えはあった。 まるで鉄板を叩いたかのような固い手応えが――― 「やっぱり効かないか―――」 普通の生命体なら十分効果を期待できたであろう攻撃に、しかし黒いコートの人影は全く痛痒を感じた様子もなくすぐに追撃してくる。 振り下ろされる刃を避けようとすれば、左右から他の人影がナイフを突き出し逃げ道を塞ぐ。 必然的に後に下がるしかなくなるが、全面にいた人影が即座に距離を詰めてくる。 シルスは真上に跳躍すると、そのまま回転し足裏で天井を蹴って右の壁に突っ込む。 再び回転し、壁を蹴ると眼前に見えるのは振り上げられる拳だった。 握り拳が直撃する寸前、しかしこちらからも相手の拳に向かって手を突き出した。 真っ正面から相手の拳を受ける事はせず、腕を弾いて拳の軌道を変えて同時にその反発力を利用して体制を整え綺麗に着地する。 真横を掠めた拳は勢い余って壁に激突して粉砕した。 大理石の一枚下は戦車砲の直撃にも耐えうる積層装甲が張り巡らせてあるのだが、叩き付けられた拳は大理石ごとそれを粉砕している。 たとえ虎と言えども、この威力のパンチを急所に食らったら即死である。 いや、腕や足に食らっただけでもその部分が千切れ飛んでしまうだろう。 着地した次の刹那、真横から突き出されたナイフを回避し、シルスは床すれすれを這うように疾駆する。 その背後にぴったりと人影達は張り付いてきた。 体を捻ると同時に相手を蹴り付け、その反動を利用して距離を取ろうとしたが逆に蹴り付けた足を掴まれてしまう。 足首を握り潰される寸前、ベルトに仕込んでおいた短剣を投擲し相手の顔を狙った。 正確に眼球と口を狙った刃は片腕で弾かれたが、一瞬力がゆるんだ瞬間に足首を抜き取ることには成功した。 「GARMか」 舌打ちと供に呟かれたその言葉に、さらに攻撃を使用とした人影達の動きが止まる。 「俺とミリアを狙ってきたって事は、『腐肉喰らい』の五局だな」 「……………なぜ知っている?」 戦闘中に暗殺対象に質問するなど暗殺者としては三流であるが、聞かずにはいられなかった。 GARM、 それは絹糸に縛られた瀕死の魔狼が産み落とした配下たる魔犬の名だ。 それが、生まれてしまった理由はひとえにイヌの国の貧しさと乏しさが原因だ。 イヌの国の広大な大地はしかしやせ細り、自国民の半分の腹を満たす事も叶わない。 また、他国に輸出できるような資源もほとんどない。 それでも猫のように落ち物の特許や、兎のように寒冷地帯でさえ自らの都合の良いように改造できる魔法でもあったらまだ違ったかもしれない。 だが、イヌにはそんな物がなかった。 他国に誇るべき産業がないイヌの国は、外貨を獲得する手段が乏しく大陸最大の軍事力を持つ大国でありながら、国力は貧弱なのだ。 食料の供給を他国に頼っている時点で、もはや命綱を他人に握られているのも同然なのである。 唯一イヌの国が大陸最大の鉱山を保有する真銀も、食料や医薬品の輸出を盾にされれば安く売るしかなく、そのためにいつまで経っても経済三流の国から脱却できない。 そして、その貧しさ乏しさが原因で他国に食い物にされ続けた。 富も資源も技術も、腹を満たす食料さえもないイヌの国は、他国から原料を輸入してそれを加工して輸出する中間貿易で身を立てている。 しかし、その加工技術に使う機械や魔法装置はその加工品の買い手である猫の国から馬鹿高い値段で買った物であり、その差を差し引けば利益は極僅かだ。 また、食料大国である虎の国では品質の悪い農作物を、通常の農作物と同じような値段でイヌの国に売りつけたりもしている。 今現在イヌの国の食糧事情を支えているのは間違いなく虎の国であり、立場の弱いイヌの国は例えそれが品質の悪い物であろうとも、こっちの言い値で買うしかないのだ。 この白虎総合総社も下請けの安価な労働力として大量のイヌの労働者を雇っているし、イヌの軍は最大手の取引先の一つだ。 弱みに付け込まれ、悪い物を高く買わされ、良い物を安く売らされ続ければ永遠に貧しいのは当然だ。 しかし、もっともイヌの国の重荷になっているのは数千年前に結ばれた『絹糸の盟約』だろう。 かつて世界に大戦を巻き起こしたイヌの国が、二度と同じ事を繰り返さぬようにと幾つもの国が連合を組んで結んだその盟約は未だに有効であり、もしもイヌが盟約を締結している国のどれか一つにでも宣戦布告をしよう物なら、自動的に盟約に参加している他の全ての国がイヌの国と敵対することになるその盟約は未だに有効なのだ。 そうなれば、いくら世界最大の軍事国家を誇るイヌだろうと敗北は必死である。 だからイヌの国は豊かな資源や土地を手に入れるための侵略戦争を仕掛けることも出来ないのだ。 これだけ聞くと、完全に手詰まりのように聞こえるが実際は違う。 絹糸が適用されるためには、誰が見ても明らかな侵略行為が必要なのだ。 逆に言えば、侵略行為がはっきりしない、もしくは公にならなければ出来ることは少なくない。 故に設立された闇の組織、存在は認識されてもそれを証明されることは出来ぬ魔犬達、 魔犬の数は全部で六匹、 工作二局――第一局ケルベロスと第二局オルトロス 自国の不利益になるべき施設人物を破壊抹消する暴犬達 情報二局――第三局ケルビムと第四局ショロトル 他国の情報を盗みかすめ取る貪欲な盗犬達 この四匹だけでも、もしも仮にその存在が公になれば、イヌ達は窮地に立たされることだろう。 しかし、残った二匹はさらに別格だ。 はじめの四匹を構成するのは、あくまで人間である。 だが、残り二匹は違う。 暗殺二局――五局ティンダロスと六局アヌビス 敵どころか味方の命すら喰らう凶悪なる狂犬達 彼らはその過酷な任務に耐えうるために、自らが人間であることさえ捨て去っている。 あらゆる外法と邪法を駆使してその肉体を全く別のものに変質させているのだ。 常識や倫理など彼らに通じない。 ベースはイヌだが、筋力、耐久力、魔力、各種毒物や魔法に対する耐性のそのどれもが既存の種族の基本能力値を大きく上回っている。 虎や狼ですら容易く葬る彼らの力はそれこそ人外の領域である。 だが、同時に彼らの存在はイヌの国にとっての最重要機密であり、もしも、その存在が公にされたならば窮地に立たされるどころか、滅ぼされても文句は言えない。 だからこその、暗殺者達の驚きなのだ。 自分達の存在を知っていることは、別段驚愕すべき事ではない。 いくら痕跡を抹消しようとも、完全に隠蔽することなど出来はしないのだ。 しかし、いくら何でも、自分達の所属する組織の名前知っている事などあり得ない。 構成員を除けばその忌み名は、ほんの一握りの者達しか知らないはずなのだ。 そして何より、自分達はその中でも特に特殊な部署なのだ。 仮に自分達が返り討ちに遭いその死体を調べられたとしても、そこから自分達の部署にたどり着くことはおろか、結びつけることすら出来ないだろう。 よほど内情に詳しくなければ―――― 「こっちにも、その手の機関はあってな。ついでに言うと凄腕の尋問係が居るんでね。色々と詳しいことは知っている。あんたらが、只のイヌじゃないことも―――いや、全六局の中でも特に異質な、腐肉貪る背徳者達、正式名称『対外高官長期監視工作班』って事もな」 「…………………」 人影の1人ではなくGARMの一員が無言シルスに突進する。 少なくとも眼前の虎の少年は、自分達にとって存在してならぬものと判断したのだろう。 手加減なしの一撃は虎の動体視力を持ってしても、反応できない物だった。 ナイフの絶死の刃先がシルスの胸に吸い込まれるように迫る。 ガチィンッ!! 「………っ!?」 「そっちも人間止めてるようだが、こっちもまともじゃないんでね」 防御回避不可能のはずの刃が、しかしシルスの五指にしっかり掴まれている。 「なぜ生きているっ!?」 触れた部分から細胞が壊死し、即座に死に至らしめる猛毒が宿っているというのにシルスは平然としている。 その事実がナイフを突き立てた暗殺者に叫ばせていた。 「生憎、大抵の毒には耐性があるんでな。そう簡単には死なないさ」 涼やかな音と供に、猛毒の刃はガラスのように握り潰される。 呆然とした様子のGARMの一員に振り上げられたシルスの拳が叩き付けられる。 一撃目の攻撃は防がれたはずなのに、二撃目の攻撃は相手の胴体を容易く貫通した。 「がぁっ―――」 絶息したような叫びと供に口から撒き散らされる血反吐だが、それが服に付く前にシルスはその場を離れている。 「どうでもいいが、いい加減加勢してくれないか? さすがにこの人数はつらいんだが―――」 「弱音を吐くのが早いね。どうせ死なないんだから、やって見たら?」 即座に取り囲まれたシルスが言葉を向けた相手は、未だに床に放置されたミリアの死体だった。 そしてその場に居たGARM局員の誰もが、返事が返るとは思っていなかった。 完全に生体反応が消失している肉体が、言葉を発することなどあり得ないのだから――― そしてその死体が何事もなかったように立ち上がれば、もはや現実の光景とは言えない。 さらに奇妙なことに、その口から出た声はミリアの声ではなかった。 男のような女のような、幼いような年老いたような、どんな声でもあるようで、どんな声でもないような声音である。 「死ななくても、死ぬほど痛いだろ」 「嫌なら痛覚を消せば良いんだよ。わざわざ受ける必要はない―――」 言葉の途中で走った刃がミリアの首と胴体を分離させる。 くるくると回転しながら宙を飛ぶ頭に一瞬遅れて、首の切断面から血液は噴水のように噴き出す。 「あーあ、君がモタモタしてるから死んじゃったじゃないか―――」 「死人がそんな風に口を利くとは思えないんだが―――」 ごろごろと床を転がりながら抗議する生首に半眼を向ける少年――― そんな会話をする二人の姿は本人達を殺しに来た暗殺者達にどう映ったことだろう。 少なくとも心落ち着く光景でないことは確かだ。 「落ち着け、これは幻術だっ!! 混乱すれば尚つけ込まれるぞっ!!」 「………俺もそう思いたいんだが、これは現実だ」 皆を落ち着けようとするその叫びに、シルスは多量の同情を込めた視線を向けながらそう忠告する。 「あんたらも運が悪い。よりにもよってあいつが休暇中の時にここに来るなんて、いつもなら、普通に死ねたのにな」 普段のミリアの周りには表向きだけでもこの地に駐屯している機巧軍は元より、直属の護衛団まで居る。 しかし、それだけでは完璧にはほど遠い。 真っ正面から向かってくる敵に対しては強いが、暗殺などの搦め手で来られると脆い物だ。 だから、裏の護衛として暗部が付いているし、仮にそれを突破したとしてもその後には、魔王たる奴隷が控えている。 だが、暗部もセリスも居ない時によりによって、ミリアの影武者を襲撃するとはあまりにも運が悪すぎて、逆に同情してしまう。 少なくとも、暗部やセリスにやられても情報を引き出されて死ぬだけで済む。 「何か僕より敵の方の心配をしているようなんだけど、気のせい?」 特に気分を害した様子もなく聞いてくる生首に、シルスは大きく嘆息した。 「気のせいじゃないな。と言うかお前が死ぬような状況になったら、俺の方が持たんと思うぞ」 「そうだね。あの魔族以外に、僕を滅ぼせる奴はそうはいないと思うけど―――まあいいや、さっさと終わらせよう」 そう呟いた生首がぴょんと跳ねた。 冗談でも何でもなく跳ねたのだ。 足も胴体すら存在しない身体は、しかしGARMの1人に向かって跳んだ。 それを見て悲鳴一つ上げずに、頭部を左右真っ二つにした手腕は見事と言っても過言ではない。 切断された頭蓋から血と脳漿が飛び散り、それが切断した相手に降りかかる。 しかし次の瞬間、血潮を受けた当の本人が苦しげに膝を付いた。 「あ、ぎ、げぇ、、あが、、があああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁっ!!」 まるで魂を削り取られるような痛切な絶叫が廊下の中に響く。 そして、その場に響く音はそれだけではない。 肉が千切れ骨が砕ける音が血潮を浴びた者の体から響く。 黒いコートが破け、その中からピンク色の肉と白い骨などがそこから飛び出してくる。 その場にいる誰も声を上げられない。 たとえ眼前で仲間がどれだけ凄惨に死んだとしても、冷静に任務を達成できるように訓練された暗殺者達でさえ、そのあまりの異常な事態に動きが止まっている。 やがて、絶叫が鳴りやみ肉体の蠢きが止まった。 「よし、再生完了」 そう呟いたのは今の今まで断末魔の悲鳴を上げていた人物に他ならなかった。 そしてその声は先ほどミリアの口から聞こえた物と同一である。 「………………終わったのか?」 「うん、もうこの体は完全に僕の物だよ」 気分の悪そうなシルスの問いにそう言いつつ、その人物は仮面を取った。 仮面の下から出てきたのは美しい顔だった。 この世の物とは思えぬ白髪は、それに反するかのような赤銅色の肌に良くさえる。 瞳の色は右目が瑠璃色で左目は銀色、顔の輪郭は何処か中性的な印象を抱かせ性別を判別するのは困難であった。 そして、その服装も変化していた。 黒かったはずのコートが、いつの間にかゆったりしたローブのように変化してその人物の体を包んでいる。 そしてその美しい人物は、尾や鱗を持たないヒトの姿をしていた。 しかし、美形と言っても何ら誇張はない顔は見る物に違和感を覚えさせる。 まるで、美しい顔のパーツを組み合わせて作り出したような不自然さが感じられるのだ。 「さてと、もう全部食べても良い?」 「……………好きにしろ」 「それじゃあ、好きにするよ」 瞬間的に白髪のヒトの足下から伸びた髪に反応できたのは四人だけだった。 残りの者達は伸びて薙がれた髪によって首を切断されて、さっきとは逆に自分達が血を吹き出すことになる。 その動きによってそれまで惚けていた残りの暗殺者達が再起動し、再び二人に襲いかかる。 右からナイフを突き出した暗殺者は、何の前触れもなく頭が吹き飛び絶命した。 左から超高電圧の球体を放とうとしていた相手は、こちらも何の前触れもなく高電圧球ごと上半身が消滅する。 さらに真ん中から拳を打ち込んできた者は、真っ正面から打ち込まれ返された拳によって腕が縦に裂かれ、そのまま肩口に到達し、その後胴体に潜り込んだ腕によって心臓を握り潰された。 最後に真ん中の背後からナイフを投擲した者は、投擲された刃物が縦に真っ二つにされたが仮面が切り裂かれるだけで済んだ。 「あらら、失敗したね。意外と勘がいいみたい」 戦闘態勢のGARを瞬殺しながら、そのヒトは特にどうと言うこともないように微笑む。 「―――お前達は一体何だ?」 「君と同じ化け物だよ。もっとも僕は、君らと違って生来の化け物だけどね」 おそらく無意識のうちに出た言葉だろう生き残ったGARMの一言に、ヒトは表情を変えないまま答えた。 「ああ、だけど君達の方が凄いかな。元の姿を捨てて、そんな風になれるならたいしたものだと思うよ」 切り裂かれた仮面は床に落ちてもはや顔を隠す役目を果たしていない。 「『腐肉貪る裏切り者達』、別の種族に完全に紛れ込むために、自分達の種族さえ捨てる覚悟は僕には分かんないけどね」 仮面の下から現れたのは、虎の男だった。 しかし、その中身はその姿と同一ではない。 この世界には多種多様な種族が存在するため、他国に対する密偵や間諜は、他の種族にとってはひどく難しい。 幾つかの例外はあるが種族単位で国家を形成しているため、国の中枢に他種族が入り込むのは困難である。 逆に言えば、姿さえ同じならばそれなりの手間暇をかけることでどうとでもなるということだ。 だから、誰かが考えた。 元のイヌの体から人格や記憶を抽出し、他種族の体にそれを移植できれば諜報活動がやりやすくなるはずだと―――― ノウハウはあった。 そもそも、GARM自体が複数の個体の魂を抽出し一つの個体に注入して作成すると言う時点で、魂の注入抽出は成功しているのだ。 後はそれを改良すればいい。 無論、山のような失敗とそれを上回る犠牲はあっただろうが、そこで躊躇するよう者ならば、最初からGARMなど作らないだろう。 そして何より副次的効果として、虎や狼をベースにした場合イヌをベースにするより遙かに強い個体を作ることが出来るのだ。 シルス達の目の前にいるのは、自分がイヌであることさえ捨ててしまい人外に成り果てた元人間であった。 「……………貴様らに何がわかる」 自分達が秘密にしている全てのことを見抜かれてGARMの生き残りは、絞り出すようにそう呟いた。 もはや、理解しているのだろう。 シルス達を倒すことも、ここから逃げることも叶わないということを――― だから、言葉を紡ぐ。 今まで感情を押し殺し、耐えてきた物を吐き出すかのように――― 「俺がこの体を自分で望んだと思うかっ!? 野良だった子供の俺は、あいつらに無理矢理体を弄くり回されたんだっ!!」 「…………………」 GARMの素体となるのはそのほとんどが『野良』と呼ばれる浮浪児や浮浪者達だ。 例え居なくなっても、騒ぎにならず国益に損失をもたらさない社会的弱者達である。 いくら犠牲にしても大した影響がないという理由で彼らは人体実験の材料にされる。 「そのあと、無理矢理この仕事につけられた」 彼らに選択権などありはしない。 弄くり回された肉体は定期的に処置を繰り返さなければ、すぐに破綻してしまうためどこにも逃げることが出来ないのだ。 「俺と同じことをされた奴らは、発狂したり体にがたがきたりして処分された。そうでなければ任務に失敗して死ぬかだ」 そもそもが、個体の容量を超えるだけの力を詰め込んでいるのだから、処置を繰り返してもいつか破綻すため、本当に天寿を全うできるような個体は稀だ。 結局彼らは、まともに死ぬことなど出来はしないのだ。 「お前らに俺達の気持ちが――――」 吐露された言葉はしかし最後まで続くことはなかった。 顎から上が頭部から引き千切られてしまえば、当然であろうが――― 「つまんないな。本当に」 引き千切った頭部を白髪のヒトは退屈そうに手で弄んだ。 「化け物なら化け物らしく、心も化け物になってしまえばいいのに、何を化け物らしくない事を言っているんだか――――」 白髪のヒトの口が耳まで裂けて、手中で弄んでいた頭部に喰らい付いた。 骨が砕け、肉が引き千切られる咀嚼音が廊下に響く。 「ひょっとして、共感とかした?」 口元から垂れ落ちる血を拭いながら、そのヒトは面白そうにシルスに視線を向けた。 「………………いや」 ヒトの言葉に、シルスは数瞬迷ったようだが結局否定した。 「あはは、それでこそ僕の半身だよ。君は立派な化け物だ。僕が保証するよ」 「全然うれしくないな」 とても楽しそうにヒトとは違い、シルスの方は嫌そうに嘆息する。 シルスの様子など欠片も気に掛けず、上機嫌にそう問いかける。 「さて、ここで問題です。僕はさっきの三人をどうやって片付けたでしょうか?」 シルスは嫌々ながらも答える。 「……………右のは只の衝撃波で、真ん中は重力制御……………左のは原子分解か?」 「残念、最後のは空間圧砕だよ。もうちょっと集中しないとね。今の君なら感知できたはずなんだけどな。ま、相手が相手だし、本気にはなれないかな」 ヒトの足下から伸びた影のような漆黒が床から浮き上がり、GARMの死体を包み込む。 「んー、今の所イヌには特に目立った動きはないね。いつも通りミリアの暗殺だよ」 そう言って白髪のヒトはシルスの腕に軽く触れた。 その瞬間シルスの思考に大量の情報が流れ込んでくる。 「…………………イヌの方は相変わらず物騒だな」 シルスが気持ち悪さを紛らわせるかのように額を揉む。 自分が得た以外の情報が外部から入ってくる感覚は、いつまで経っても慣れることがない。 「そりゃあそうさ、この領地のテクノロジーは言わば金の卵を産む鶏だよ。万年金穴のイヌには喉から手が出るほど欲しいものだろうね」 GARMの死体を飲み込んだ漆黒が縮小し、そのままヒトの影に吸い込まれていくと後には何も残らなかった。 「まあ、そのお陰でこっちもあっちの情報が分かりやすくて助かるよ。僕の食事にも困らないし、でもあっちの方もなかなか努力してるね。さっきの壁から出てきた能力、あれは三次元を減衰して二次元にしてるみたいだよ」 三次元上の物体から、次元を一つ取り除くと物体は立体ではなく平面になる。 高さという要素が排除され、縦と横の世界に置かれる物体は厚さが全くない。 そのため事実上、扉や窓の隙間は言うに及ばず、その気になれば壁の原子間の隙間から染み出すことも可能なのだ。 ほぼ全ての防壁や扉を無意味にしてしまうその能力は侵入術としては最上の物だろう。 しかし、この城の警備を突破した所で彼らのターゲットである当の本人は、現在休暇中でここには居ないのだ。 そして、その影武者である目の前のヒトに餌食にされる彼らは気の毒としか言いようがない。 只殺されるならともかく、化け物の内部で永遠に苦しみながら飼い殺されるのは想像を絶する地獄であろう。 そんなことを考えていると突然白髪のヒトが、シルスの腕に自分の腕を絡めて来た。 「何のつもりだ? 零(ぜろ)」 「勿論さっきの、続きだよ。今度は本当に誰も居ないしね。たっぷり出来るよ」 零と呼ばれた白髪のヒトは当然のようにそう言ったが、シルスの方はややたじろぎながら後ずさる。 「いやあの―――そのな、明日はヘビの方まで行かなくちゃいけないだろ。俺も疲れてるし―――」 ゆったりとした動作で、しかし渾身の力で絡められた腕を引き離そうとするがびくともしない。 「大丈夫だよ。体力なら無限だから―――」 「体力は無限でも、精神力は残り僅かなんだ。第一、昨日も散々相手してやっただろう」 両者とも笑顔だが、シルスの表情は盛大に引きつっている。 「昨日は昨日だよ。それとも、みんなに色々ばらして欲しいの?」 「…………せめてベットでさせてくれ」 伝家の宝刀である零の言葉に、哀愁漂う表情でシルスが返せたのはその一言だけだった。 「了解」 ご機嫌な零に引っ張られながら、死刑台に登る死刑囚のような足取りでその後を付いていく。 (一時間でも良いから、眠りたいな) おそらく叶わぬ願いと分かっていながらそう望まずにはいられない。 「そんな顔しないでよ。巨乳は嫌いじゃないでしょう」 「時と場合による。今は性欲より睡眠欲だ」 服越しにに感じる胸の感触にも、シルスは心底湯鬱そうな表情でそう嘆息する。 「うわ、何か男として色々終わりなこと言っている」 「男として終わっても良いから、ともかく休ませてくれ」 かなり深刻な発言に零が呆れを混ぜ込んだ苦笑を返す。 「そんなこと言わないでよ。ほら、少なくともミリアとは比べものにならないぐらいあるんだから」 「……………本人の前では絶対言うなよ」 少し前、ミリアの姿をした零がオリジナルとは違い豊満なその部分を指さして『三倍でやっと胸だね』などと発言して、セリスがそれに対し零の胸を掴んで『それは間違いだよ。例えこの三分の一でも、ご主人様の胸には大きすぎる』などと言ってしまったため、ミリアが逆上したのだ。 よりにもよって、10日ぐらい無理やり徹夜させて色々テンパっているミリアが、エリスの開発した新型銃器のお披露目を聞いている中で、そんなことを言ったため、その重火器がその場で使用されることになった。 何かが吹っ切れた清々しい笑顔で無言のまま引き金を引く幼なじみの姿は、ダンジョンの奥にいるガーディアンですら裸足で逃げ出しそうな物だった。 追記するならば、その背後でミリアと同じように全ての感情が抜け落ちたような表情で言葉一つなく黙々と銃弾を補給するエリスの姿も十分恐ろしかった。 この体になってからミリアの八つ当たりやら何やらも、苛烈になった気がする。 普通には死なない体とはいえ、痛みは通常通りあるので止めて欲しいのだが訴えたところで止むわけではない。 「何、まるで自分の人生に絶望して飛び降り自殺する寸前のような表情をして―――」 「そこまで俺のことを理解しているなら、少しは大人しくしてくれ。その自殺の原因の一部は間違いなくお前なんだ」 実に的を射た零の発言にシルスは乾いた笑みで応えるが、それに返されたのは無邪気な笑顔だ。 「大人しくするわけないじゃん」 「……………………そうだよな」 先ほどよりもさらに疲労の増した声でシルスは納得した。 予想していた答えだが、面と向かって言われると落胆も一押しである。 今頃自分の幼なじみは、悠々と休暇を満喫していることだろう。 それに比べて自分は、年中無休馬車馬のように働かされている。 (また、薬の量が増えそうだな) この体になってからも、なぜか完治することのなかった持病の胃炎は最近さらに酷くなっている。 そして、その原因の一端は間違いなく自分の隣にいるヒト――― 否、ヒトの姿をした化け物にあるのは間違いない。 (まあ、仕方ないか―――) 終わってしまったことを、いちいち悔やんでいてもしょうがない。 と言うか、いちいち悔やんでいたら彼の魂はとうの昔に摩耗している。 例えこの身が化け物に成り果てても、それは大した問題ではない。 今更ながら自分はどこかおかしいのだと思う。 すぐ近くに異世界の魔王が居ようとも、自分自身化け物になろうが何となく溜息一つで受け入れてしまうのは心が広いというより、神経の幾つかが切れているとしか思えない。 もっともそのおかげで、今の今までミリアの折檻やらその他諸々の物に耐えてこれたのだから幸運なのかもしれない。 「さあ、付いたよ」 「………………」 零の言葉にシルスは嘆息する。 そしていくら受け入れられても、疲労感は欠片も抜けていないことに軽く絶望した。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1012.html
叡智、輝いて──あるいは梓の日常 Σはつまり……あっ、気付かなくてごめんなさいなんだよ。ボクは、 犬型神姫のクララ……と言っても、この姿じゃ全然説得力無いかな? 今ボクは人型神姫インターフェイス・HVIFを装着して、学習塾の “一応塾”って所に、女子高校生・槇野梓として通っているんだよ。 「講義をおわーるッ!はい君達、次の時間まで自習しなさーい!」 「……ん。相変わらず、金鉢先生のは歯応えがある授業なんだよ」 「ん~……ねえ、もう出ていいでしょ?はぁい皆、そして梓さん」 「そっちも結構お疲れみたいだね、ジュピジーの“綺羅”さん?」 「あら分かる?神姫だって、ずっと同じ姿勢は大変なのよね……」 隣の友達が持つバッグから這い出してきたのは、種型神姫の綺羅さん。 この塾では、神姫等の“ホビー”を持ち込んでも講義中に使わなければ お咎めはないんだよ……流石に、ボク自身が神姫の姿で塾生になるのは 一蹴されちゃったけど。でもそれはある意味、仕方がない事だもんね。 「にしても、やっぱ人間の学問って面白いわよねー聞いてるだけでも」 「……そう?神姫でそれを活かせる機会は、あまり多くないんだよ?」 「そうよ!メカメカしい種のアタシでも、色々と知る悦びはあるの!」 「その変換は危険なんだよ……ともかく、物事を知る事自体が好き?」 「そうねー……うん、そう!自分のまだ見えない世界が分かるのよ!」 敢えて意地悪な振りをしてみたけど、彼女の本音を引き出す為だもん。 そしてこれは、少なくない姉妹達──神姫が持っている願望なんだよ? 勿論“人間の世界なんか関係ない”って言うスタンスの娘も多いけど、 ボクが実家……MMSショップ“ALChemist”と、この“一応塾”で触れた 神姫の中では、凡そ6:4の割合で積極派が多かった計算になるもん。 「秋葉原は、知り合いにも結構逢えるし。黙ってるのは辛いけど!」 「知り合い?……神姫センターにも近いもんね。バトルはするの?」 「アタシは防御力がどーだとか言うけど、あんまり興味ないかなー」 「……マスターの倭さんも、あんまりバトル派じゃないみたいだね」 そのマスター・倭未来さんは、一生懸命英単語学習ゲームで学習中だよ。 流石に塾内では構ってあげられないみたいだけど、綺羅さんは綺羅さんで “勉強”を楽しんでるし、このコンビに取り立てて問題はない……かな? そして、バトル重視ではなくファッション重視みたいなのはその服装から 分かるよ。汎用肌色素体に換装して“TODA-Design”の服を着てるしね? 「あ。ねーねー梓さん!アンタん家、MMSショップなのよねッ?!」 「……そうだよ、よく調べたね綺羅さん?お姉ちゃんが経営してるよ」 「だって、“TODA-Design”にも並ぶ可愛い服作ってるって評判よ!」 「それ聞いたら、お姉ちゃんは『む、それは照れる』って喜ぶね……」 「自分の家なのに知らないのー?三月から、ちょっと話題なんだから」 時々ネットは見るけど、ボクらは余り評判のリサーチをしないんだよ。 そもそも経営してる晶お姉ちゃんが、世間の目を気にしない人だもん。 だから、それだけ密かな評判があるというのは……ちょっと驚きかな? ……お姉ちゃんに帰って報告したら、照れ笑いを浮かべて喜ぶかもね。 「前の鳳凰杯だっけー?あそこで限定版売ってたそうじゃない、いーなー」 「……売れ残りが一セット位はあるから、今度持ってくる?綺羅さん用に」 「えっ、いいの!?ありがと梓さん!アタシのケチなマスタ……痛ッ!?」 「こら!人に集るんじゃありません綺羅ッ!梓さんも甘やかしちゃダメよ」 「え゛~!?いいじゃないせっかくくれるって言うんだし。ね、梓さん!」 知らず知らずヒートアップする綺羅さんを止めるのは、常にマスターの 倭さん。今もやっと英単語ゲームから目を離して、綺羅さんを小突く。 結構騒がしくてケンカばかりだけど、ボクには仲良しに見えるんだよ。 決して“マイスター(職人)”の側だけでは知覚しきれなかった、神姫と 人の関係。それを知る“勉強”に、このHVIFは有用なツールかな。 「構わないんだよ。“フィオラ”を着てもらえば宣伝にもなるから」 「……本当商売人ね、貴女達姉妹は。お姉さんが職人さんだから?」 「かな。晶お姉ちゃんの側にいると、色々とボクらも学べるんだよ」 「気苦労だけじゃないといいんだけど……本当、真面目ね梓さんは」 「物を学ぶって態度は、常に真摯な物だって思うからね……人生も」 「いっつも堅いねー梓さん。でも何故か面白いのよね、変なの……」 『貴女仙人?』ってツッコミを受けるけど、真理の一面だとは思うもん。 特に、ボクら神姫が人間の……具体的に言えば別の文化を学び取る上で、 真面目な志を欠かしてはいけない……と一体の神姫なりに考えるんだよ。 だってボクらを産み出した存在であり、ボクらの側にあるのが人だもん。 パートナーか主か或いは別の仲か、それぞれの神姫で異なるけどね……? 「兎に角、高いのをただでもらう訳に行かないし。今度何処か行く?」 「……ファーストキッチンのガーリックバターポテト、プラスαだよ」 「はぁ。貴女へのお願いってなんでもそれで片づくんだから……ねぇ」 「……貴女もっと欲張らないでいいの?って言いたいのかな、倭さん」 「神姫じゃ参考にならないけど、なんかそういうのは淡白かなアタシ」 機先を制されて黙る倭さんと、的確な感想を言う綺羅さん。これも二人の 一面なんだよ。そう。本当は神姫であるボクも、物質関係の欲望は希薄。 服飾や武装をもらって喜ぶ神姫は多いけど、人間程欲深くはないんだよ? むしろ神姫は、何もないが故……周りと触れ合い“心”を満たしたがる。 そっち方面で言えば、物質社会が発展した人間よりもずっと欲深いかな? 「そんな人間もいたっていいかもね。もちろん神姫だっていていいもん」 「だねー、その方が面白いし。でさ、取引成立したんならいいでしょ!」 「しょーがないわね綺羅は……じゃあ、今度お願いね梓さん?ってヤバ」 「ほら席に着けぇ!そろそろ講義を始めるぞ、全員フィルムを出すッ!」 渋々倭さんの鞄に戻る神姫の綺羅さん。また後でねー、と手を振る彼女に ボクも軽く手を振って、筆記用のフィルムスクリーンを取り出すんだよ。 「……ねぇ、そんな淡白で将来何になりたいとかあるの?梓さんって」 「敢えて言えば、大事な人の支えに……かな。お金は別にいいんだよ」 「それなのに塾ねぇ……つくづく変わり者なのね、っと続きは後でね」 「そこ私語禁止ッ!いいか、学問は力こそパゥワァーで──────」 ──────学びたくて学び、尽くしたくて尽くす。普通の欲望だよね? メインメニューへ戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/562.html
戦うことを忘れた武装神姫 その19 ・・・その18の続き・・・ 名無しとリゼの「勝負」は、開始早々から大変な迫力になった。 リゼがポイントへ近づくや否や、トラップが作動。巨大な落とし穴と、左右 の建物の崩壊。加えて何の為なのか疑いたくなるほどの大量の爆発物。 しかし、リゼはパワーユニットを過負荷使用させ、さらには強化されている ボディを駆使し、回避に回避を重ね、砂埃が収まったときには、名無しの前 に無傷のリゼが立っていた。 「・・・流石ですね。 ならば・・・っ!」 トラップがダメと解ると、今度は3次元の移動 -すなわち立体的な移動- を 伴った スタイルで、ランチャーを打ち出す。しかしこれらも優々と回避され てしまう。 次々に隠し武器を掘り出しては撃ち、砲撃し、斬りかかる名無し。 対して、パワーユニットを背負った鈍重なスタイルで、たった一丁の銃しか 持たないリゼ。 だが、優位に立つのは・・・リゼだった。 ギャラリーも店員も取材陣も、その勝負に釘付けとなった。 このセンター 始まって以来の、最も熱い試合。 まさに武装神姫たる、カッコイイ戦いが 繰り広げられていた。 その光景に、サイトウは言葉を失った。 自分のストラーフは、決して手抜きをしているわけではない。むしろ今まで に見たこともないレベルの動きを見せている。 『そうだ、やつの背中のパワーユニットを狙え!』 サイトウが叫んだ、その時だった。 サイトウの声が耳に届いたかどうかは わからないが、リゼはパワーユニットを・・・捨てた。 『な・・・何だと?』 パワーユニットを捨てた後でも、互角の戦いを見せるリゼ。 かつて自分が 「名無し」であったころの経験に、戦いを忘れていた間に積んだ「日常」が プラスされたリゼは、技のキレも、迫力も、全てが勝っていた。 名無しの武器は次々に撃破・破壊されてしまった。隠し武器もつ尽き、丸腰 になった名無しは、サイトウに声をかけた。 「Mr.サイトウ、これで解りましたか?」 『・・・。』 サイトウは何も答えない。 -いや、答えられない。 「負けを・・・認めなさい。 あなたの下で、私はこれ以上の勝利を収める こと勝つことは出来ません。」 『・・・。』 歯ぎしりをしたまま、押し黙るサイトウ。 その姿を確認した名無しは、 「もう結構です。 -ジャッジシステムへ。当方、戦闘継続不可能。よって 本試合の終了を。」 自ら負けを申告した。 「勝者、リゼ・ストラーフ!! よって、久遠チーム、勝利!!!」 ジャッジマシンが試合終了を告げた。沸き立つ店内。 久遠の元へは、ドッ と取材陣が押し寄せる。 フィールドでは、リゼと名無しが抱き合い、涙を流していた。 「リーダー・・・おかえりなさい・・・。」 「貴女こそ、あの時の言葉の通り、先頭に立てる神姫に・・・。」 その様相に、つられて涙するギャラリーもあり。 そしてサイトウは・・・ 押し黙ったままであった。 「くそっ、ちくしょう!」 サイトウは立ち上がると、足元に置かれた神姫たちの入ったボックスを右足 で蹴り飛ばそうとし・・・誰かにアシを引っかけられてそのまま前に倒れ、 顔面強打。 「話は聞いていたけど、想像以上にアレなヤツだねぇ、あんたは。」 そこに立つのは、いつの間にか移動してきていたCTaだった。 「おまえ、いったい何者だっ!」 「名乗るほどのものではないが・・・一人の神姫愛好者として、今の行動は 許せないなぁ。」 「お前なんかに、勝たなけりゃならない俺の気持ちがわかるものかっ!!」 サイトウが拳を振り上げた、その時だった。 「ぐふっ!」 人垣を器用に抜け出した久遠がサイトウの前に立ち、手首を使い鳩尾に一撃 をすばやく与えていた。 「・・・さすがの俺も、怒るぞ。」 久遠の滅多に見せることのない怒りに、彼の神姫たちも、CTaも驚いていた。 もだえるサイトウ、見た目に依らずヨワゾウだった模様。。。 と、にわかに店の入り口がざわめいた。 やってきたのは、なんと警察官。 わらわらと数人が入ってくると、ずかずかとサイトウを取り囲み- 「ハロルド=サイトウ。窃盗、器物破損容疑、および恐喝容疑で逮捕する。」 「な、何をするんすかっ! 何の権利があって俺を逮捕す・・・」 抵抗するサイトウだったが、CTaが取りだしたものを見るや否や、固まった。 「証拠もなにも、この娘が全部喋ったよ。 データとしても残っているし。」 CTaが取りだしたのは、騎士子のディサだった。サイトウはがっくりとうな だれ、2人の警察官に引きずられるように店の外へと出ていった。 突然のことに何が何やらさっぱりの久遠たち、ギャラリー、そして店員。 「・・・俺はどうしたらいいんだ?」 事情が解らない久遠がCTaに聞くと、CTaは大きな声で言った。 「神姫とそのオーナーが、犯罪摘発に一役買ったよっ!!」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 昼休みを延長し、久遠の様子を見に来たCTaは、入り口付近で偶然、逃げ出 してきたディサを拾い上げた。最初はオーナーとはぐれた神姫かと思い話を 切り出したが、なんとサイトウの神姫・・・。久遠達の話をすると、ディサ はサイトウに関することをほぼ全て話し、CTaは観戦前に警察へ一旦向かい、 手配をした後に久遠たちの元へ出向いた・・・と言う流れだったようだ。 その後、ディサを始めとした神姫たちの証言と残されたデータから、様々な サイトウの悪事が噴出した。彼は恐喝ともとれる賭け試合で、他人の神姫を 没収したり、あるいは自分より強い相手の神姫を盗みだし、自ら作ったプロ グラムでコアに強制プロテクトをかけ、あたかも自分の神姫のように使い、 勝利を収めていったらしい。 ・・・その結果として、機械としてしか見て いなかった神姫に足を掬われる形となったわけだが。。。 サイトウは全ての罪状を認め、有罪判決を受けることになる。 彼の神姫は没収され、ディサ、ベルタを始めとした盗難あるいは恐喝でとら れた神姫は、元のオーナーへと無事に帰っていった。また、元から彼のもの であったアスタとコリンは、過去を償いたいとのことで、リセットの上M町 のセンター店長が引き取ることに。 いずれの神姫も、CTaとMk-Zの手により、プロテクトの解除だの補修がなさ れて帰っていったことは言うまでもない。。。 その中で、元のオーナーの元へ帰らない選択を自ら選んだ神姫がいた。 元の、リーダーであったストラーフである。 CTaが警察関係者にも働きかけ、なんとか元のオーナーを見つけだすも、彼 はすでに別の神姫と共に新たな生活をしていた。 戦うための神姫ではなく、 子供の遊び相手の神姫を持つ、穏やかな男となって。。。 プロテクトの解除・消去と、修復を終え、CTaと共に元のオーナーに面会に 来たリーダーだったが、彼のその姿に、自らのコアをリセットせざるを得な かったと伝えるよう頼み、自分は会わないと告げた。 CTaは黙って頷き、 付き添いの警官と共に彼の元へ。十数分後、戻ってきたCTaは、リーダーに 一言だけ告げた。 「お前の幸せを祈っているって。 まるで、一人娘が嫁いでいくときの父親 みたいに泣いてたぞ。」 リーダーは、その言葉だけで充分だった。 さようなら、私の心のマスター。 そしてありがとう・・・。 かくしてリーダーは、名目上はコアをリセットされた神姫となり、新たな オーナーの元へ。。。 で、久遠はといえば・・・。 この一件で「神姫と共に犯罪を暴いた男」として一躍時の人に。ワイドショー に出演したり、雑誌の取材を受けたり。彼の神姫たちも、それぞれの雑誌や ウェブTVなどにも出演したらしい。。。 が、それもわずか数週で熱も冷め、徐々に他の話題、情報に埋もれていった。 また目立つことを良しとしない久遠は、熱が冷めるとすぐに、マスコミの前 から姿を消して、いつも通りの生活に戻っていった。もちろん彼の神姫たち も同様に、久遠と何ら変わらない生活に。 戦うことを忘れ、まったり、のんびり・・・。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ あの勝負から1ヶ月が過ぎた。 「みんな用意したかー?」 久遠がバイクスタイルで玄関に立つ。 「はいよー。」 「お待たせしました。」 リゼとシンメイも、バイク対応スタイルで現れた。リゼは、久遠に買っても らった新しいゴーグルを装着。羨ましそうに観察するシンメイ。 「・・・あー、わかったわかった。 帰りにシンメイにも買ってやるから。」 「べ、別に無理に買って頂かなくても・・・」 「いや、しっぽが反応してるし。」 「あ・・・。」 縦に振るしっぽを指す久遠に、あわててしっぽを押さえるシンメイ。 「ずるーい! にゃーにも買って〜!」 「あらぁ・・・マスター、リゼにだけ買ってあげたんですか?」 遅れてやってきたエルガとイオも、嫉ましそうにリゼのゴーグルを指した。 「あー、もう・・・ わかったよ! どうせ早く出るんだ、先に買ってって やるよ、みんなの分!」 「ありがとーございます!」 口を揃えて言う3人の横では、困り果てた久遠の顔にリゼが笑い転げていた。 久遠と神姫たちは、ゴーグルを買い求める為にいったんT市に新しくできた 神姫グッズショップへ立ち寄り、改めて向かうは- -M町のセンター・・・。 M町のセンターには、イベントがあるのだろうか、ずいぶんと人が集まって おり、雑誌社やウェブTVの腕章を着けたプレス関係もちらほら。 久遠たちが着くと、そこで待っていたのは、かえでとティナ、そして・・・ 「お待ちしておりました。」 かえでの肩の上で手を振るのは、頬にマーキングを持つストラーフ・・・、 そう、元の「リーダー」であった。 ・・・>続くっ!>・・・ <その18 へ戻る< >その20 へ進む> <<トップ へ戻る<<
https://w.atwiki.jp/vipdeatlantica/pages/34.html
ドS 理想 ふふん 現実 【キャラ性能】 ババア声、尻で何人ものプレイヤーを魅了してきた 遠距離傭兵殺し、スキルは味方遠距離傭兵の強化、敵遠距離傭兵の弱体化となっている 各紋章スキルはスキルレベルを上げないと当たりにくいので注意 ・対MOB 狩る相手と構成次第では完全に要らない子 しかし場所と編成が合えば恐ろしい火力を発揮する 爆撃無双楽しいです ・対人 人気更に急上昇中 序盤の遠距離抜き合戦を少しでも有利にする(味方遠距離傭兵の耐久力向上)他にも関羽の対遠距離スキル軽減 役目は主に敵遠距離傭兵の無力化による被ダメ付けの防止、味方に巨砲兵が居た場合はコンボスキルで遠距離職爆殺 【スキル】 ・冷静な命令 味方遠距離傭兵のHP回復+防御増加+命中率上昇効果のあるパッシブスキル 昔は命中率上昇は無くゴミスキル扱いされていたが今では十分取る価値ありと思われる ・王家の紋章 敵銃系傭兵の攻撃力低下させるスキル 巨砲兵が先に「煙幕爆弾」を使用していた場合に限りコンボスキル「爆撃命令」へと変化し、敵銃系傭兵に大ダメージを与える 対人では銃系傭兵(発明家、イェニチェリ、クリスティン、銃ヒ)に効果がある為人気のあるスキルだと思う ・名家の紋章 敵弓系傭兵の攻撃力低下させるスキル 巨砲兵が先に「煙幕爆弾」を使用していた場合に限りコンボスキル「爆撃命令」へと変化する 対人では味方遠距離傭兵を狙い撃ちにしてくる弓系傭兵(弓士、予言、ファラン、卑弥呼、弓ヒ)を黙らせる為使い道は十分あると思われる・・・が闘士にも似たデバフ(更にスキル封印効果付き)がある ・帝国の紋章 敵砲系傭兵の攻撃力低下させるスキル 巨砲兵が先に「煙幕爆弾」を使用していた場合に限りコンボスキル「爆撃命令」へと変化する 対人では高範囲攻撃を繰り出す砲系傭兵(巨砲兵、砲兵)を無力化出来るスキル 砲ヒが多い10/09/17現在、爆撃しまくってると良い感じかもしれない ・部族の紋章 新スキル 敵楽器傭兵の攻撃力低下させるスキル 巨砲兵が先に「煙幕爆弾」を使用していた場合に限りコンボスキル「爆撃命令」へと変化する 楽器使いが少ないので他の紋章を優先した方が良い(11/3/28現在、新傭兵カーミラ使い増殖中のため、遠距離回復爆殺に役立つかもしれない) ↑oiみすおい楽ヒだけどこんな紋章誰も取らねえよwwwwwとか思ってたら この紋章取ってる姫に爆撃されまくって顔真っ赤だぞ対楽ヒスナイプ用に使えます死ぬのでやめてくだしあ>< ・爆撃命令 煙幕爆弾がかかっている時に姫のスキルであるいずれかの紋章を当てると発生する 敵に5k~6kの大ダメージを与える、ただし姫のスキルの性質上弓、銃、砲、楽器にしか当てれない 祝福と称号使って氷壁した後に当てたら5桁逝った姫様TUEEEEEEEE 狩りでは上記の攻撃属性のMOBに大活躍する。ダラスのガンマン一掃おいしいです^p^ リーグ戦でこの魔法を甘く見たヒーローがHP大量の状態から氷壁食らって魔法防御落とされた上で爆撃をもらって即死して失笑された事がある http //zoome.jp/irinid/diary/25
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1595.html
姫の閉ざされし檻、呪われし高貴(その二) 第三節:賢者 半ば日が中天に差し掛かる頃、私達はアキバへと帰ってきた。昼食さえも 摂る時間を惜しみ、駅の売店で買った栄養補助食品とスポーツ飲料を皆で 分け合いながら、神姫センターへと赴く。連休も明けて暫く経った平日の センターは、多少賑わっていた物の……混雑という程の人は居なかった。 「ふぅむ……緊急充電用のレンタルクレイドルは、どれも正常だな……」 「ん~……電源ケーブルが何処かへ引っ張り出された跡も、ないですの」 「となると、ロキちゃんは一体何処で充電しているんでしょうね……?」 「……ひょっとして、充電が不要な位のジェネレータを積んでるのかな」 一緒になってクレイドル周辺をまさぐる梓から、そんな推論が飛び出す。 しかし、強ち的外れとも言えない事情がある。それは、彼女の躯に備わる “装備”だ。可変式の高速電磁浮遊ウィングに、プラズマで固めた武装。 いずれも、莫大な電力がなければ満足に運用出来ない筈なのだ……だが。 「ロキは、平然と動き回っていた。有り得ない話ではないかもしれんな」 「あ、あのー……お客さん?そんな所でしゃがんで、お探し物ですか?」 「……あ、うん。スペーサーを落としたんだよ。でも、見つかったもん」 「気を付けて下さいね?センターではそういうの、賠償できませんから」 流石に不審だったのか、店員が私達に声を掛けてくる。ここでこれ以上の 捜索は無理かもしれぬな……。しかし何らかの形で補給をせねば、いくら 優秀なジェネレータでも限界はある。何処かで、ロキは補給をしている。 それは間違いないのだが、此処に今居ないとなると……何処にいるのだ? 私と梓はベンチに腰掛け、深く溜息をつく。痕跡さえ、見つけられない。 「うぅむ、参ったな。ここで補給しているとばかり思ったのだが……」 「他のセンターで、補給しているかもしれないんだよ。行ってみる?」 「でも、雰囲気悪かったり入った事無いセンターは捜索出来ませんの」 「そう、ですよね。ここでさえ、全てを把握している訳じゃないです」 馴染みの深いこのセンターで何も見つけられない、となると。私の往く 活動範囲には、最早探索できる場所は殆ど無いとも言えるだろう……。 途方に暮れるとはこの事か……?皆で、溜息をついた。その時だった! 「心配はいらないよ、小さなレディ達……奴は確かに、ここで補給した」 「何ッ!?き、貴様は……前田、そして“アラクネー”ではないかッ!」 「こんにちは。まさか、こんな形で再会するとは思わなかったけどね?」 私の眼前に、一人の男と一人の神姫が現れたのだ。“自衛官の”前田と、 “女郎蜘蛛の”アラクネー。何故神姫バトルをしているのかさえ不明な、 謎の多い連中……そして、クララの初戦を務め彼女を導いた“賢者”だ。 知らず知らずにクララ……いや、梓の躯が緊張する。未だ、彼女にとって 尊敬するべき“師”なのかもしれん。だが、彼らの雰囲気は剣呑だった。 「前田さん、アラクネーさん……お姉ちゃん達から、噂は聞いてるよ」 「ふむ、某とクララの仲を知っているのか……ならば、問題はないな」 「そうみたいだね。で、何かお探しなのかな?小さなお嬢さん達……」 「……惚けるな前田よ。貴様は今、確かに言ったろう。“奴”とッ!」 私は、自然と前田を睨む。喰えない男だとは思っていたが、今こうして 微笑みながら向かいのベンチに座る奴を見ていると、尚更分からぬな。 自衛官という立場上、何か知ってるのかもしれんが……どういう事だ? 「ああ、そう言えばそんな事を言ったね。僕もうっかりしていたよ」 「どう考えても、私達の探している者を知っているという態度だな」 「はは……出来れば、違っててほしいんだけどね。で、何だろうね」 梓に視線を移す。鷹揚に笑いかけ、世間話を始めようかというこの男に、 全てを話していいものか。私だけの判断では、どうにも雲を掴む様でな? 尤もロキの手懸かりその物が、既に雲を掴む様な状況になりつつあるが。 しかし暫し迷い、梓は肯いた。“クララ”として、彼らを信頼したのだ。 アルマとロッテも、二人の胸元で肯く。となれば、黙っている事もない。 「……探しているのは神姫だ。否、厳密には神姫と呼べぬかもしれん」 「北欧からやってきた、哀しい定めを背負った一体のMMSですの……」 「ひょっとしたらまだ秋葉原にいるかも知れないって、思ったんだよ」 「だから、その。探してたんですけど……そういう貴方達は、何を?」 前田は深く溜息をついてから、アラクネーを促した。この世の終わりでも 来たかの様なオーバーアクションを確認し、小さな神姫が重い口を開く。 それは私達にとって……そして彼女らにとっても、望まざる展開だった。 「某らが追い求めるは、“ハザード・プリンセス”の零号機に他ならぬ」 「“戦略級殲滅型MMS”って分類の、中規模破壊を行うテロ用兵器かな」 「神姫の皮を被った怪物、それこそが……“国家の敵”たる人形なのだ」 ──────世界はやっぱり、残酷なんだよ。 第四節:信念 自衛官の前田と、彼の神姫たるアラクネーから出た言葉。それは正しく、 最悪の運命が間近に迫っている事を告げる、“賢者の忠告”に他ならぬ。 「テロ用の兵器、人形……だと?貴様、知っているのか……ロキを!」 「知っているよ。僕らの任務は、アレを追いつめ無力化する事だから」 「どうしてですか!あの娘は、マスター達の為にやっただけなのに!」 アルマが梓の胸から乗り出し、泣き叫ぶ。助けようと思った存在が、既に 国家という巨大な“モンスター”から目を付けられているという現実に! それは既に、ロキが『“世界の敵”として認識されている』事にもなる。 「存在自体が、極めて危険なのだ。国家という“大を救う”べき者には」 「彼女の存在その物が、罪でしかないんだよ。そこに在るだけで、拙い」 「故に何としても、彼女を無力化せねばならない。破壊してでもな……」 『存在その物が罪』。この世に産まれ出る者にとって、理不尽の極みとも 言える断定であった。それが器物であろうと……神姫であっても、そこに “心”がある以上、これを理不尽と言わずに何というのか。だが同時に、 国家を……民衆を護らねばならぬ者からすれば、ロキは正に害悪である。 「それが、日本って言う国の考え……でいいのかな?前田さん……?」 「構わないよ。ついでに、日本と繋がる主要な国家の考えでもあるね」 「……驚いた。既に世界規模で指名手配されているのか、ロキは……」 「当然であろう、マスター……晶殿。彼女は、“ラグナロク”の残党」 「僕らもつい先日、逮捕したエージェントの自白で知ったんだけどね」 「捕まったんですか、運び屋さん!?……まさか、彼女を棄てたから」 前田は軽く溜息をついてから、肯いた。あの爆破はやはり“事件”として 警察とは別の治安組織が追っていたのだ。ロキを追う過程で、彼女を運び 秋葉原で棄てていった運び屋の存在が、露呈したのだろう。些か現実味に 欠ける話ではあるが、それでも認識せねばならない……事の重大さをな。 「僕らには、上の命令に従ってロキを無力化するという責務があるんだ」 「その為に……無闇に関わろうとする部外者は少ない方が良い、となる」 「だったら、なんですの?わたし達を傷つけて、国の為に封じますの?」 だが、それよりも早く……身を弁えるという理性的な選択より早く、私の 胸元から“感情”に満ちた声が響く。それこそ、黙って前田達の言い分を 聞いていたロッテの声だった。それは、怒りと哀しみに満ちた音である。 「ロッテ君、だったかな。君達を捕まえたり、傷つけるつもりはないよ」 「ただ……そなたらの介入でロキを逃がす事になっては困る、とな……」 「だったら、わたし達が自己責任でロキちゃんを止めればいいですの!」 啖呵を切るロッテに、前田が目を見開く。この反応は、予想外らしいな。 それは、全てを敵に回してでも助けたいという“信念”故の叫びだった。 アラクネーが睨め付ける様に、アルマと梓……更に私を見据える。それは 幾多の死地を潜ってきた主に引けを取らぬ、一種独特の凛とした気配だ。 「万一そなたらや主に危険が及んでも、何の救済も受けられぬのだぞ?」 「……保険を申請しても、事実は隠蔽されるから保証されないんですね」 「そう言う事、だね。秘密裏に全てを終わらせたい。それが上の考えさ」 「話を聞いてて気になったけど、“破壊”は義務じゃないのかな……?」 「執るべき手段の一つであって、確定事項ではない。無力化こそが重要」 しかし己を譲らないロッテに気圧されたのか、アルマと梓も食い下がる。 ここで自分だけ荷を擲つ事は、“姉妹”として考えも及ばぬのだろうな。 二人の事実確認を受けて、ロッテは続けた。それは、私の考えでもある! 「なら……ロキちゃんが破壊を止めて普通の神姫になれば大丈夫ですの」 「普通の、神姫に?……確かに、神姫の因子を持つ相手だが……無謀だ」 「無茶でも無謀でも、そうなれば国家として敵視する道理はあるまい!」 「ま、そうだけどね。僕としても命令は果たせる。でも、いいんだね?」 それは国家の代行者として『失敗した時は私達を見捨てる』という言外の 意味を含んだ、最終確認だった。本当に、私達は後に退けぬ事へ関わって しまったのだ……しかし、それを悔いるのは全てが終わってからでいい! 「いいですの!わたしは……ロキちゃんを必ず救うと決めましたの!」 「はぁ……参ったね。ここで退いてくれた方が、堅実だったんだけど」 「主よ、最早言っても聞いてはくれますまい。やらせてみては如何か」 がっかりした、という様なアクションをしつつ前田は肯き、立ち上がる。 最早、大っぴらに助けを借りる事は出来ない。私達の力で、なんとしても ロキを“日常”へ引き戻してやらねばならぬ。僅かの失敗も、赦されん! 「小さなレディ達、出来れば……僕らに手間を掛けさせないでくれよ?」 「無論そうする。何処の所属かは聞かぬが、本拠で報せを待っていろ!」 「そなたらは不器用すぎる。だが、そういう生き方も嫌いではない……」 「……恐れ入るんだよ、アラクネーさん。でも、必ず成し遂げるからね」 「あたし達には、それしか出来ませんから……きっと、助けてみせます」 「“武装神姫”の意地にかけて、絶対にやってみせますの……絶対ッ!」 ──────想いの力は余りに強く、皆を震わせるんだよ。 次に進む/メインメニューへ戻る
https://w.atwiki.jp/busou_bm2/pages/124.html
神姫を選ぶ時に能力や所持アビリティを重視する人へ。 神姫の素ステはあまり気にしなくてもいいかもしれないが純正パーツをつけた時のパラメータの参考にはなる。 素体ステータスDLC以外(素体ステ) DLC販売(素体ステ) 固有RAに必要な武装をつけた際のステータスDLC以外(武装ステ) DLC販売(武装ステ) 素体ステータス DLC以外(素体ステ) 神姫 LP ATK DEF DEX SPD プラスアビリティ マイナスアビリティ RRmax 攻撃力 防御力 スピード WE回復 GBダメ アーンヴァルMk.2 400 45 45 7 4 大剣+1、ランチャー+1 浮遊機雷-1 ○ ○ ○ ストラーフMk.2 400 35 40 6 4 ダブルナイフ+1、ハンドガン+1 バズーカ-1 ○ ○ ○ ハウリン 450 45 40 2 4 ロッド+1、ビット+1 大剣-1 ○ ○ ○ マオチャオ 350 40 35 5 5 ドリル+1、ビット+1 ダブルナイフ-1 ○ ○ ○ アーク 350 40 40 4 6 小剣+1、ランチャー+1 なし ○ ○ ○ イーダ 300 40 40 4 5 大剣+1、ライフル+1 ロッド-1 ○ ○ ○ ゼルノグラード 350 45 40 6 3 パイルBK+1、ガトリング+1、粒子BLST+1 ハンマー-1、楽器-1 ○ ○ ○ アルトレーネ 400 40 50 4 4 大剣+1、浮遊機雷+1 ビット-1 ○ ○ ○ アルトアイネス 450 40 50 4 4 小剣+1、大剣+1 槍-1 ○ ○ ○ フブキ 350 45 40 4 7 小剣+1、投擲+1 ショットガン-1 ○ ○ ○ エウクランテ 450 35 40 5 7 ナックルAC+1、ショットガン+1 Dブレード-1 ○ ○ ○ イーアネイラ 350 40 35 5 7 槍+1、バズーカ+1 ミサイル-1 ○ ○ ○ ツガル 450 40 40 4 6 Dブレード+1、ライフル+1 投擲-1 ○ ○ ○ ジルリバーズ 350 45 35 4 7 小剣+1、ライフル+1 パイルBK-1 ○ ○ ○ エストリル 400 35 45 4 7 パイルBK+1、ハンドガン+1 大剣-1 ○ ○ ○ +隠しキャラ 神姫 LP ATK DEF DEX SPD プラスアビリティ マイナスアビリティ RRmax 攻撃力 防御力 スピード WE回復 GBダメ ジャスティス 350 60 50 5 5 大剣+1、機関銃+1 ハンドガン-1 ○ ○ ○ ミミック 400 40 40 5 5 なし なし ○ ○ ○ 強化ミミック 400 50 80 3 50 なし なし ○ ○ ○ DLC販売(素体ステ) 神姫 LP ATK DEF DEX SPD プラスアビリティ マイナスアビリティ RRmax 攻撃力 防御力 スピード WE回復 GBダメ ベイビーラズ 400 40 45 5 4 ダブルナイフ+1、楽器+1 爆弾-1 ○ ○ ○ 紗羅檀 400 45 40 4 5 投擲+1、楽器+1 ハンマー-1 ○ ○ ○ 蓮華 350 50 40 5 5 ダブルナイフ+1、投擲+1 浮遊機雷-1 ○ ○ ○ ガブリーヌ 350 40 50 5 5 槍+1、ハンドガン+1 ナックルAC-1 ○ ○ ○ ラプティアス 450 40 40 4 6 ダブルナイフ+1、ハンドガン+1 機関銃-1 ○ ○ ○ アーティル 450 40 40 6 4 ナックルAC+1、機関銃+1 ドリル-1 ○ ○ ○ プロキシマ 400 40 40 4 5 斧+1、ライフル+1 楽器-1 ○ ○ ○ マリーセレス 380 50 40 5 5 小剣+1、バズーカ+1 ドリル-1 ○ ○ ○ ムルメルティア 350 50 50 5 3 パイルBK+1、ハンドガン+1 粒子BLST-1 ○ ○ ○ 飛鳥 350 40 45 8 5 小剣+1、爆弾+1、機関銃+1 斧-1 ○ ○ ○ ジュビジー 450 35 50 5 4 ハンマー+1、ハンドガン+1 ミサイル-1 ○ ○ ○ ジルダリア 350 45 35 5 5 小剣+1、ショットガン+1 ライフル-1 ○ ○ ○ ヴェルヴィエッタ 450 40 40 5 8 ロッド+1、ランチャー+1 小剣-1 ○ ○ ○ リルビエート 450 40 40 5 8 小剣+1、ミサイル+1 槍-1 ○ ○ ○ オールベルン 400 40 50 5 5 小剣+1、粒子ブラスター+1 斧-1 ○ ○ ○ ジールベルン 400 50 40 5 5 小剣+1、浮遊機雷+1 ランチャー-1 ○ ○ ○ アーンヴァルMk.2黒 400 45 42 20 4 攻撃力+3、小剣+1、大剣+1、ランチャー+1 防御力-3、斧-1、浮遊機雷-1 ○ ○ ○ 固有RAに必要な武装をつけた際のステータス アビリティはパラメータ系でかつ絶対値が3以上のもののみ書いてます。 詳しいアビリティは各神姫のページを見てください。 装備は空いているのではなく着けているのを書いてます。 DLC以外(武装ステ) 神姫 レールアクション ランク LP SPD DEX CHA DEF 火器 光学 COST 武 頭 体 腕 腰 脚 靴 背 盾 ア パラメータアビリティ アーンヴァルMk.2 一刀両断・白 5 5739 41 67 224 621 -5% 10% 418 PB ○ ○ ○ ○ ○ なし スピード+3 一刀両断・白EX 7 9498 66 109 356 1028 -5% 10% 924 大HG ○ ○ ○ ○ ○ なし スピード+5DEX+3 グランニューレ 5 5736 40 67 225 623 -17% 35% 326 なし ○ ○ ○ ○ ○ ○ なし LP-4 グランニューレEX 7 9496 63 109 359 1030 -22% 45% 599 なし ○ ○ ○ ○ ○ ○ なし DEX+3CHA+5LP-4 ストラーフMk.2 一刀両断・黒 5 5704 34 36 214 537 10% -5% 264 なし ○ ○ ○ ○ なし スピード-4 一刀両断・黒EX 7 9441 57 59 335 886 10% -5% 488 なし ○ ○ ○ ○ なし スピード-4LP+3 ジャーバル・クルイク 5 5704 34 36 214 537 10% -5% 253 なし ○ ○ ○ ○ なし スピード-4 ジャーバル・クルイクEX 7 9441 57 59 335 886 10% -5% 467 なし ○ ○ ○ ○ なし スピード-4LP+3 神姫 レールアクション ランク LP SPD DEX CHA DEF 火器 光学 COST 武 頭 体 腕 腰 脚 靴 背 盾 ア パラメータアビリティ ハウリン ドッグサーカス 5 6236 61 58 328 621 20% -10% 408 なし ○ ○ ○ ○ ○ なし 防御力+3 ドッグサーカスEX 7 10313 101 99 531 1029 24% -12% 747 なし ○ ○ ○ ○ ○ なし 防御力+4LP+3 マオチャオ スーパーねこ乱舞 5 6138 65 64 328 611 -5% 10% 383 なし ○ ○ ○ ○ ○ なし LP+4 スーパーねこ乱舞EX 7 10216 106 105 531 1017 -5% 10% 834 DL ○ ○ ○ ○ ○ なし 防御力-3スピード+3LP+6 アーク ロードファイター 5 5815 67 61 301 621 0% 0% 484 Lc ○ ○ ○ ○ 1 防御力+3スピード+3 ロードファイターEX 7 9664 109 101 484 1028 0% 0% 842 Lc ○ ○ ○ ○ 1 防御力+4スピード+5 イーダ スリルドライブ 5 5733 63 60 306 619 0% 0% 328 なし ○ ○ ○ ○ 1 - スリルドライブEX 7 9558 103 102 496 1027 0% 0% 668 なし ○ ○ ○ ○ 1 防御力+3LP-3 神姫 レールアクション ランク LP SPD DEX CHA DEF 火器 光学 COST 武 頭 体 腕 腰 脚 靴 背 盾 ア パラメータアビリティ ゼルノグラード バレットカーニバル 5 5836 63 68 311 615 10% -5% 464 Gt ○ ○ ○ ○ ○ ○ 1 防御力-3DEX+4LP-3 バレットカーニバルEX 7 9698 104 111 503 1022 0% 0% 822 Gt ○ ○ ○ ○ ○ ○ 1 防御力-3スピード+3DEX+6LP-5SP+4 アルトレーネ ゲイルスケイグル 5 6037 60 60 316 632 0% 0% 494 大 ○ ○ ○ ○ ○ 2 防御力+4 ゲイルスケイグルEX 7 10008 102 99 515 1041 % % 905 大 ○ ○ ○ ○ ○ 2 防御力+6DEX-4 アルトアイネス シザース・ガリアス・ドミニオール 5 6086 63 62 317 631 0% 0% 376 なし ○ ○ ○ ○ ○ 2 防御力+3SP-3 シザース・ガリアス・ドミニオールEX 7 10059 103 103 518 1038 0% 0% 724 なし ○ ○ ○ ○ ○ 2 防御力+3CHA+3LP+3SP-4 フブキ 夢想手裏剣 5 3724 53 32 253 448 -5% 10% 379 投 ○ ○ ○ ○ 1 - 夢想手裏剣EX 7 9795 110 107 502 1027 -5% 10% 848 投 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 1 スピード+4DEX+4CHA+4LP-3 神姫 レールアクション ランク LP SPD DEX CHA DEF 火器 光学 COST 武 頭 体 腕 腰 脚 靴 背 盾 ア パラメータアビリティ エウクランテ グライドオンプレステイル 3 3485 36 35 173 332 0% 0% 182 なし ○ ○ ○ ○ ○ 1 - グライドオンプレステイルEX 7 9870 109 105 496 1028 0% 0% 876 散 ○ ○ ○ ○ ○ 1 防御力+3スピード+3 イーアネイラ ウェパル・アサルト 3 3334 37 34 172 323 0% 0% 627 槍 ○ ○ ○ 1 CHA+3 ウェパル・アサルトEX 7 9613 108 103 483 1014 0% 0% 894 槍 ○ ○ ○ 1 防御力-5スピード+3CHA+6 ツガル プレゼント・フォー・ユー! 5 5982 65 63 308 621 0% 0% 497 DB ○ ○ ○ ○ ○ 1 LP+3 プレゼント・フォー・ユー!EX 7 9874 107 103 498 1028 0% 0% 886 DB ○ ○ ○ ○ ○ 1 防御力+3LP+4 ジルリバーズ ヘリッシュクレイドル 4 4557 52 47 233 470 0% 0% 259 なし ○ ○ ○ ○ 1 SP-3 ヘリッシュクレイドルEX 7 9610 109 102 479 1022 0% 0% 670 なし ○ ○ ○ ○ 1 防御力+3スピード+3 エストリル フラッシングブレード 4 4681 53 46 241 481 0% 0% 371 PB ○ ○ ○ ○ ○ 1 - フラッシングブレードEX 7 9820 111 101 498 1035 0% 0% 835 PB ○ ○ ○ ○ ○ 1 防御力+5スピード+5 +隠しキャラ 神姫 レールアクション ランク LP SPD DEX CHA DEF 火器 光学 COST 武 頭 体 腕 腰 脚 靴 背 盾 ア パラメータアビリティ ジャスティス 終焉の宴 7 9702 107 106 490 1041 0% 0% 武器2通り+ms 868+NS 887 大 ○ ○ ○ ○ ○ 1 クリティカル率+5防御力+6スピード+4CHA-4SP+3 DLC販売(武装ステ) 神姫 レールアクション ランク LP SPD DEX CHA DEF 火器 光学 COST 武 頭 体 腕 腰 脚 靴 背 盾 ア パラメータアビリティ ベイビーラズ We Will Rock Y☆ 5 5800 60 64 297 622 15% 10% 480 DK ○ ○ ○ ○ ○ なし SP+4 We Will Rock Y☆EX 7 9601 102 105 480 1026 25% 10% 834 DK ○ ○ ○ ○ ○ なし 防御力-4ロック範囲+3SP+6 紗羅檀 ロスト・パラディウム 5 5932 63 61 340 584 45% -18% 548 小 ○ ○ ○ ○ ○ 1 LP+3 ロスト・パラディウムEX 7 9826 104 101 498 1025 50% -15% 951 小 ○ ○ ○ ○ ○ 1 クリティカル-4武器エネルギー回復+3LP+6SP+3 蓮華 後天爆裂 5 6132 65 63 328 620 15% 10% 375 なし ○ ○ ○ ○ ○ なし 武器エネルギー回復-3ガードブレイクカット+3 後天爆裂EX 7 10208 106 104 531 1028 -5% 10% 703 なし ○ ○ ○ ○ ○ なし クリティカル率+3防御力+3武器エネルギー回復-4ガードブレイクカット+5ブースト性能+3スピード+3SP+3 ガブリーヌ ヘルクライム 5 5836 63 61 304 630 30% -5% 419 なし ○ ○ ○ ○ ○ 1 ヘルクライムEX 7 9700 103 102 494 1038 40% -5% 757 なし ○ ○ ○ ○ ○ 1 クリティカル率+6防御力+3溜め時間短縮+3LP-3 ラプティアス スーパーダブルナックル 5 6237 64 61 328 621 -13% 25% 420 なし ○ ○ ○ ○ ○ ○ なし 防御力+3溜め時間短縮-3ブースト性能+3 スーパーダブルナックルEX 7 % % なし ○ ○ ○ ○ ○ ○ なし アーティル スーパーツインカノン 5 6236 64 66 328 617 20% 0% 416 なし ○ ○ ○ ○ ○ なし クリティカル率-3ブースト性能+3SP+3 スーパーツインカノンEX 7 % % なし ○ ○ ○ ○ ○ なし プロキシマ オメガスターロード 5 6186 66 62 329 618 10% -5% 506 斧 ○ ○ ○ ○ なし 武器エネルギー回復+3スピード+3 オメガスターロードEX 7 % % 斧 ○ ○ ○ ○ なし マリーセレス バッカルコーン+E83 5 5815 53 62 298 619 -5% 10% BZ ○ ○ ○ 1 バッカルコーン+E83EX 7 % % BZ ○ ○ ○ 1 神姫 レールアクション ランク LP SPD DEX CHA DEF 火器 光学 COST 武 頭 体 腕 腰 脚 靴 背 盾 ア パラメータアビリティ ムルメルティア ベルリンのバラ 3 3389 31 33 178 343 0% 0% 219 なし ○ ○ ○ ○ ○ ○ 1 防御力+4 ベルリンのバラEX 7 9796 103 103 498 1045 0% 0% 869 なし ○ ○ ○ ○ ○ ○ 1 クリティカル率+5防御力+6武器エネルギー回復-4 飛鳥 悠久の神風 3 3457 36 33 183 333 0% 0% 260 小 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 2 悠久の神風EX 7 10004 110 102 514 1031 0% 0% 839 小 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 2 武器エネルギー回復+5ブースト性能-4スピード+3 ジュビジー ホーリーエクスプロージョン 3 3291 33 18 163 322 0% 0% 153 なし ○ ○ ○ ○ ○ 1 ホーリーエクスプロージョンEX 7 9868 104 103 496 1035 0% 0% 674 なし ○ ○ ○ ○ ○ 1 SP+6 ジルダリア ダイヤモンドリーフ・ストーミング 3 3191 34 19 163 309 0% 0% 231 小 ○ ○ ○ ○ ○ 1 ダイヤモンドリーフ・ストーミングEX 7 % % 小 ○ ○ ○ ○ ○ 1 ヴェルヴィエッタ アルティメットレーザー 5 % % なし ○ ○ ○ ○ なし アルティメットレーザーEX 7 % % なし ○ ○ ○ ○ なし リルビエート トリプルクラッシュ 5 % % なし ○ ○ ○ ○ なし トリプルクラッシュEX 7 % % なし ○ ○ ○ ○ なし オールベルン ライトニングソード 4 % % 小 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 2 ライトニングソードEX 7 % % 小 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 2 ジールベルン ダークネス・キラー 4 % % 小 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 2 ダークネス・キラーEX 7 % % 小 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 2 アーンヴァルMk.2黒 一刀両断・真 5 % % PB ○ ○ ○ ○ ○ なし 一刀両断・真EX 7 % % 大HG ○ ○ ○ ○ ○ なし
https://w.atwiki.jp/seisyun-hime/pages/111.html
このページに関するコメントは下記へ 名前 コメント 期間 2014年08月28日~2014年09月18日17時59分 [中間ランキング] 集計期間 ~2014/09/04 18 58 マデ 結果発表 2014/09/04 19 59(予定) 概要 エリア 廊下 1~5 先生!学園祭に向けて生徒を盛り上げるライブがあるのは知ってるのだ? 6~10 他の学生バンドも気になるのだ。先生ちょっと調べてみるのだ!! リン子もinfinityの曲を聴くのは楽しみなのだ! 先生!学生バンドの様子をちょっとみにいってみるのだ~!! 今回のライブは、有名な学生バンド「infinity」が参加してるのだ!! 今回はinfinity以外にも、複数のバンドが出場するみたいなのだ! 学生バンドだから、校内のどこかで練習しているかもしれないのだ! 11~15 中庭は廊下からも調べることが出来るのだ!じっくり見て見るのだ! ∞ あそこにいる生徒達は…何か知ってそうなのだ、話を聞いてみるのだ! 中庭で練習している生徒はいないみたいなのだ… あちこちの教室を回ってみれば、きっと見つかると思うのだ!! こうなったら、校内のあちこちを調べてみるのだ~!! 学園祭の準備期間だから、校内にも多くの生徒が残ってるのだ! 練習してるとなると…教室や、音楽室…中庭なんかも怪しいのだ! 先生!準備をしている生徒達に話を聞いてみるのだ!! 教室 1~5 教室の中で練習していないか、覗いてみるのだ! 6~10 この教室では、模擬店の準備をしているみたいなのだ! 色んな教室を覗きながら、学園バンドの子達を探してみるのだ!! 先生も、何か手伝ってあげると良いのだ!! 学園祭に向けて、沢山の生徒が準備をしているのだ!! こうしていると、学園祭を期待してる皆の楽しみが伝わってくるのだ!! 模擬店の看板塗りは楽しそうなのだ!リン子も手伝ってみたいのだ!! 11~15 先生!生徒達から情報を集めてみるのだ!! ∞ ライブが始まる前に話を聞きに行ってみるのだ!! この教室にも、バンドの練習をしている子はいないみたいなのだ… お手伝いはもう終わったのだ?流石先生なのだ!! 楽器を持ってる子もいないのだ…みんな何処にいるのだ…? 先生!生徒から、情報を聞いてきたのだ!やっぱり音楽室なのだ!! 行く先々で、先生はお手伝いを頼まれてる気がするのだ… 先生!次の目的地音楽室に向かってみるのだ~!! 音楽室 1~5 音楽室で、ライブに参加する生徒達が練習しているのだ! 6~10 せ、先生!先生が何を言っているのか聞き取れないのだ!! 参加するどちらのバンドも、凄い真剣な表情なのだ…。 先生!生徒達の話を聞くために、音楽を一度止めてもらうのだ!! 先生、音楽室に入って、ちょっと話を聞いてみるのだ!! す、ストップなのだ!!どっちも音楽をいったん止めて欲しいのだ~!! 音楽室の中…凄い音量なのだ!!これでみんな大丈夫なのだ!? 11~15 これは今回のライブ…凄いことになりそうなのだ!! ∞ どんなライブになるのか…今から楽しみなのだ!! やっと音楽を止めてくれたのだ。ちょっと話を聞いてみるのだ! 先生!リン子もステージに立ちたくなったのだ!飛び込みで参加するのだ~!! 今回のライブに対する意気込みを聞いてみるのだ!! どのバンドもすごいやる気だったのだ!!話を聞いて良かったのだ!! どのバンドも真剣な眼差しをしてるのだ!熱意を感じるのだ!! もうじきライブが始まるらしいのだ!楽しみなのだ!! ライブ会場 1~5 ライブ会場に着いたのだ!既に、沢山の人が集まってるのだ!! 6~10 こんなに沢山の生徒が、バンドの演奏を楽しみにしてるのだ!凄いのだ!! どっちのバンドの演奏もとっても楽しみなのだ~ そろそろライブが始まるのだ!先生、リン子はもうワクワクしっぱなしなのだ!! 先生!良い席を確保するのだ!最前列まで向かうのだ!! 先生はどっちを応援するのだ?リン子はinfinityを応援するのだ!! 先生は新バンドの応援をすると良いのだ!先生の応援なら百人力なのだ!! 11~15 流石人気バンド…すごい声援なのだ!! 16~20 もっと大きな声を出してあげるのだ!!先生の応援は、きっと届くのだ!! こんなに沢山の女の子に人気だなんて…infinityはやっぱり凄いのだ!! 凄い声援なのだ…もしかしらた、infinityよりもおっきいのだ…!! リン子も負けてられないのだ!気合入れて応援するのだ!! 初めてのステージで緊張してるに違いないのだ!もっと応援してあげるのだ! infinityが出てきたのだ!先生!思いっきり応援するのだ!! 次は新バンドが出てくるのだ!先生、こっちも一生懸命応援するのだ!! ∞ MISSION!! 杉本舞Lv.100ゲージpt 健康第一です! ミッション開始 先生!廊下は走らないでください!学園祭前だからって、無茶をする人が多いんです!! NO MAX テンションゲージMAX この後にはライブがありますけど…怪我人も多くでそうなので、準備は怠りません!! 宮森史奈Lv.100ゲージpt これも勝負…かな? ミッション開始 せんせっ!今日は色んなバンドのライブがあるみたいですけど…どのバンドが一番人気か、私と勝負しません? NO MAX テンションゲージMAX どっちにも期待してるなんて、先生らしいですね~…。結果は…ライブ後のお楽しみ、という事で 間宮静音Lv.100ゲージpt ライブ楽しみ~!! ミッション開始 先生やっほー!先生もこの後のライブ観に行くの?infinityが出るし、行くしかないよね!! NO MAX テンションゲージMAX へぇ~!infinityだけじゃなくて、ほかのバンドも出るんだ~!!なら、そっちもチェックしてみよっかな!! 水前寺綾Lv.100ゲージpt ジャズって人気ないのかな… ミッション開始 この後のライブ…?勿論行こうとは思ってるけど…参加はしてないんだ。今回ロック系ばっかだし… NO MAX テンションゲージMAX 折角なら、セッションするのも楽しそうだよね!今からでも飛び込みで参加できないかなぁ~… 和賀マリLv.100ゲージpt 頑張らない!無理! ミッション開始 チャイムが鳴った以上、もはやここに用はない…!学園祭の準備…?そんなメンドい事を私がやるとでも? NO MAX テンションゲージMAX ぬぐぐ…で、何すれば良いんですか?え…?ライブ会場で盛り上げ役…?…まぁ、ずっとつっ立ってれば良いか 明田梨華Lv.100ゲージpt 観るだけでも楽しみ!! ミッション開始 先生!この後のライブ見に行くよね?私も参加したかったんだけど…メンバーがいなくってさ… NO MAX テンションゲージMAX 先生と一緒に観るなら、すっごく楽しめそうかな!ねぇ、先生!!一緒にライブ行こうよ!! 咲川湊Lv.1009000000ゲージ6000pt うーん…もうちょっとかな…? リズミカルセッション!!~咲川湊の場合~先生!中庭で3年生の咲川湊ちゃんを見かけたのだ!なんだか凄い真面目な表情で、楽器を触っていたのだ!でも、湊ちゃんが音楽をしていたなんて聞いたことがないのだ…先生!ささっと湊ちゃんが何をしているのか聞いてくるのだ~!! ミッション開始 あ…先生お疲れ様です。…ライブまでもうちょっとなので、今は最終確認をしてるんです NO MAX テンションゲージMAX 準備はバッチリ出来ました!この調子なら、本番も良い音が出せそうです!! 音羽芙莉Lv.10011250000ゲージ7749pt 初めてのライブだよ~! ミッション開始 あ、センセーだ~…これからライブに出るから、今は最終調整してるんだよね~ NO MAX テンションゲージMAX 初ライブ、成功させたいから全力で頑張るね!センセー、最前列で応援してくれる? 樹咲レオナLv.10018000000ゲージ19500pt 準備、オッケー? ミッション開始 もうすぐライブの時間だね!私たちinfinityのサウンドで、皆を感動させてあげるんだ!! NO MAX おっと…!ちょっとミスしちゃった…梁子に怒られないように、もっと練習しとかないと!! テンションゲージMAX ライブ…絶対に成功させてみせますよ!先生も期待しててくださいね!! RARE MISSION!! 滝沢ゆまLv.100ゲージpt 楽しんでいくよ~!! ミッション開始 初めてのライブだけど…憧れのinfinityと同じ舞台に立てるんだもん!楽しまないと損だよね!! NO MAX うぅ~…せっかくのライブなのに、緊張してちゃ駄目だよね!!もっと楽しまないと!! テンションゲージMAX 先生!盛り上がってくれてる?私、これからももっと頑張るから…!応援よろしくね!! SPECIAL MISSION!! Lv.100ゲージpt ミッション開始 NO MAX テンションゲージMAX 特効生徒 画像 生徒名 レア度 学年 必要コスト 知識 運動 感性 効果 イベント効果 備考 叶えたい夢に向かって…! ~滝沢ゆまの場合~ 先生!2年生の滝沢ゆまちゃんを知ってるのだ? なんでも…最近他の学校の友達とバンドを組んだらしいのだ!! それもゆまちゃんはボーカルらしいのだ!気になるのだ!! 今からリハーサルをすると言っていたのだ! 先生!ゆまちゃんの様子を見に行くのだ~!!
https://w.atwiki.jp/honey-honey/pages/277.html
左手中指はどんな意味をもつのでしょうか? →1 インスピレーション開花 白い薔薇の花言葉は? →2 愛の吐息 お洋服の仕上げに欠かせないものは? →1 アイロン ティーカップは浅く、口の広いことが特徴ですがそれはなぜ? →3 香りと色を楽しむため アンティークドールどういった用途から生まれたもの? →3 最新ファッションのカタログがわり 不思議の国のアリスで「EAT ME」と書いてあったお菓子は? →2 ケーキ ロココの婦人達のドレスを膨らませていたアンダースカート・パニエは何で出来ていた? →3 クジラの軟骨 ヴィクトリア朝、男女共に最も人気のあった靴は? →1 ブーツ 手紙の書き出しを「こんにちは」ではじめた場合、結びは? →1 ごきげんよう 和室(日本間)の上座は? →3 床の間に近いほう 日本の叙情性と西洋的なセンスを併せ持ち、新鮮な画風で人気になった挿絵画家は? →3 中原淳一 三つ葉の花言葉は? →3 希望 ヴィクトリア時代に最も流行したトップハットは? →1 ボウラーハット